2010年7月
<頼もしい中学生の認知症サポーター>
町内中学校で生徒を対象とした「認知症サポーター養成講座」が開かれたと聞き、感激しています。
認知症患者は全国で約170万人といわれており、
年をとれば誰にでも起こりうる身近な病気であることから、
高齢化が進む中では認知症への対応は避けて通れないものです。
この病気に対する偏見や誤解をなくすとともに、
認知症になっても尊厳を持って地域で暮らせるようにと、
厚生労働省は平成17年から「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」構想をスタートさせました。
その事業のひとつとして開始されたのが、
正しい知識を持ち、地域で暮らす認知症の人やその家族を応援するサポーターを、
全国で100万人養成するという「認知症サポーター100万人キャラバン」で、
サポーターになるために受講するのが、今回中学生が受けた養成講座です。
全国に広がりつつあるこの取り組みを知り、
平成20年度12月議会の一般質問で、
「安心・安全のまちづくりにも結びつく
、
このキャラバンに呼応した活動を下諏訪町でも」と取り上げました。
その後、養成講座講師(キャラバンメイト)の資格を取得した町の保健師さんの講座が
町内各所で開かれるようになりました。
昨年3月に開かれた初めての講座を、私も受講させていただきました。
今やサポーター数は全国で171万人(今年3月末の数)になりましたが、
地域による差はかなりあります。
近隣では、富士見町が精力的に講習会を開いています。
サポーターになると特別なことをやらなくてはならないというものではありませ
認知症の方や家族の応援者になる。
そのために、周囲にその知識を伝える、
認知症の方や家族の気持ちを理解するよう努める、
話を聞く、手助けするなど、各自できる範囲の活動でいいのです。
こうしたサポーターに中学生がなってくれたことは素晴らしい事だと思いますし、
視野を地域に広げることにもつながる受講だったのではないでしょうか。
認知症サポーターの目印はオレンジリングです。
可愛い色が気に入って私も常にこのリングをしていますが、
このリングをはめる人がもっと増えることを期待します。