2010年4月

<怒りのイエローカード>

普天間基地の早期閉鎖・返還を求め、県内「移設」に反対する沖縄県民大会が4月25日に開かれました。
会場の読谷村運動広場は、「鳩山政権にイエローカードを突きつけよう」と、
黄色を身につけた9万人の参加者で埋まりました。
県知事と県内すべての市町村首長が出席、
徳之島の首長から「基地は沖縄にも徳之島にも必要ありません」とのメッセージも寄せられるなど、
米軍基地の「たらい回し」に拒否を突きつける大きな集会となりました。

この日全国各地で連帯する行動が行われ、全国各地が黄色に染まりました。
私も諏訪市湖畔での集会とウォーキングに参加しました。
黄色のプラカード風船を手に、
「沖縄にも徳之島にも、基地はいらな−い!」
「米軍基地は無条件撤去せよ−!」と声をあげながら歩く私たちに、
湖畔で穏やかな休日を過ごす方たちは「あの黄色い集団、何?」とビックリ顔。
そんな皆さんに黄色のチラシを渡してPR。
最後に晴れ渡った青空に風船を飛ばしました。

「憧れの高校に入学したのに、教室の厚さ6センチの窓いっぱいに見えるのは、軍用機の胴体。
授業中でもテスト中でもすべてを中断する騒音。
低空飛行する機体に向かってうるさい!と叫んだことも。
でも、2年生になる頃には、異常な状況が日常になって感覚が鈍くなり、
しょうがない、いつものことと思うようになってしまった。
生活の中に基地があること、沖縄の中に基地があることを仕方がないからと考えるのをやめていないか。
自分も含め、みんながそれぞれの立場で基地問題に向き合ってほしい。
私たち一人ひとりが考えれば、何かが変わる!」、
「基地問題は沖縄県民だけでなく、日本国民すべてが自分の問題として考えてほしい。
未来は私たちの手の中に」との県民大会での
普天間高校の女子高生二人の訴えには心打たれました。
大会にはたくさんの子ども達も参加しており、
「マイクを向ければ、それぞれに自分の言葉で考えを言えることに感心した」という
民放テレビのキャスターの声も。

私が黄色いチラシを手渡した小学生の男の子、
家までチラシを持って帰ってくれたかしらと思いながら、
それらの報道を聞きました。