2004のキノコ取り
2004.10.10
今年は忙しいので、ひょっとしたらキノコ取りには行けないかも知れないと思っていたのですが、何とか行くことが出来ました。
大型の台風22号が通り過ぎた翌日で、山はびしょ濡れでした。
時期的にはまさにジコボウ(イクチ)がジャストなタイミング、のはずでした。
ところが……。
朝の6時に起き、入山が7時でした。
いつも車を止める神社は、御柱祭なので、帰りに出られなくなると困るのでやめて、この水道施設に停めることにしました。
台風は過ぎたけど、天気はいまいちで暗いですね。
おまけに山は濡れています。

上り始めたのですが、山の様子というか、キノコの出具合がいつもと違う気がしました。
この時期なら絶対にあるはず(!)のジコボウが、まったく出ていません。
なぜ?
で、晩秋のキノコであるクリタケがこんなふうに開ききってるんですよ。
な、なぜ?
出始めのクリタケも有りました。
この時期ならこんなもんでしょう。
しかしジコボウの姿はまったく見られません。
猛暑だったのが急に寒くなり、出が悪いのかも知れませんか?
10月に入って、ここまでジコボウの出ていない年は、ちょっと記憶に無いですね。

情けない話ですが、ジコボウが1本も取れないうちに折り返し地点の白樺林に来てしまいました。
所要時間はわずかに1時間です。
キノコが出ていれば、探したり取ったりしながら登るので時間が掛かります。
でも〜、出ていないとただ藪の中を歩くだけなんですよね〜。
この画像ですが、うっかりデジカメをマクロモードにしたまま撮ってしまったので、こんなボケボケになってしまいました。あはは。


このまま引き下がるわけにはいかないので、もうちょっと登ってみることにしました。
チャナメツムタケです。
いつもなら笑っちゃうほど群生しているのですが、数本取れただけです。
悲しいな〜。
そして、やっと待望のジコボウが出てきました。
会いたかったぜ〜〜〜!
綺麗なキノコですよね。
一番好きなキノコです。
群生はまったくありませんでした。
この2本がやっとです。
取るのがもったいないので、しばらく眺めていました。

開ききったジコボウも有ることはありました。
ちょっとでかすぎますが、まあいいでしょう。
群生は……群生は無いのか?!

クリタケは相変わらずというか、そこそこ見られました。
ジコボウでなく、クリタケがメインになってしまうということは、時期が1ヶ月ほどずれてるんですね、きっと。

例年ならクリタケは、紅葉の季節に出てくるはずなんですよ。
それがコレでは、自信なくしちゃいますよね〜。
今年はキノコの当たり年だと聞いていたので、よけいに悔しい、残念無念!

アミハナイグチです。
雑キノコですが有ればありがたく取ります。
ここまで収穫が少ないと、雑だろうが何だろうが取れればありがたいですよね。

で、帰りの松林でふと見ると……、これはもしかして……松茸?
忘れていた感動が蘇りますね。
いっときますが、止め山ではありません。
普通の区有林の赤松林です。

どう見ても松茸に間違いない!
松茸は、今までに数回しか取ったことがありません。
ここで会えるとは思いませんでした。
毎年狙ってはいるのですが、なかなか見つけられないキノコです。
抜き取って、匂いをかいでみました。
いい匂い。
永谷園のお吸い物よりいい感じです。
これ1本だけでも苦労して歩いた甲斐があるというものですよ。

ちなみに、今日は地下足袋で来ました。
地下足袋が山歩きには一番いいと聞いたので、試しに履いてみたのです。
いつもはスニーカーなのですが、山歩きにはきついので何とかならないかとずっと思ってはいたんですよね。
で、御柱祭で買った地下足袋を流用することにしました。
具合はいいですね。
軽くて柔らかいので疲れません。
ただ、藪を歩くと親指と人差し指の間に葉っぱが詰まってしまいますね。
今日の収穫です。
濡れた山をずぶ濡れになって5時間も歩いた結果がこの程度?
左がクリタケです。収穫のほとんどがクリタケでした。
右上がチャナメ。たったこれだけ。
右下がジコボウです。たったこれだけ?
全部で1キロちょいしかありませんでした。
でも、まあいいや。この他に松茸が1本あるんだぜぃ。

夕飯です。
栗ご飯、キノコ汁、湯でこぼしたキノコの大根おろし醤油、松茸のお吸い物です。
旬のご馳走ですね。
幸せを感じるひと時です。
う、うう、美味いぞ〜〜〜!
松茸は、半分をお吸い物にして、残りは網で焼いて食べました。
めったに食えるものではないので、よ〜く味わって食いました。
次に取れるのはいつか分からないですからね〜。


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