このド田舎を見よ!
カミさんの実家
実家の全貌 2001.8.13
下伊那の谷間に、緑に包まれるようにして在ります。トトロでも出そうですか?
谷あいなので、見事なくらいに、平らな土地はほとんどありません。
家はもちろんの事、田んぼも畑も、全てが段々になっています。
こういう土地柄だと、農作業の大変さは、そりゃもう大変ですね。
最近イノシシが出て、田んぼを荒らされてどうにもならないそうです。
実家の近景 2001.8.13
古い百姓家です。
入り口を入ると土間があり、板の間に古い囲炉裏があります。
以前は囲炉裏で火をたいて、五平餅などを焼いてくれましたが、最近は使っていません。
家の内部は、長い間のススで壁も柱も真っ黒けになっていて、昼間でも、フラッシュを使っても巧く写せませんでした。
便所と風呂は左手に、母屋とは別にあります。
もちろん水洗は無く、汲み取って畑に撒きます。
家から見た風景 2001.8.13
家の前からの眺めです。
こんな感じに、斜面のあちこちに家がちらほらと建っています。
どのお宅も条件は似たようなもので、家も田んぼも畑も段々になっているのです。
だって、平らな土地がないんですよ。
農業用水の管理が大変で、各家庭で時間を決め、真夜中でも水路の切り替えをしないといけません。
畑越しに見た国道 2001.8.13
段々畑から見た国道です。
谷間を縫うように走る国道には、橋がたくさんあります。
昔は橋も少なく、くねくねして大変でしたが、今では整備されてかなり走りやすくなっていますね。
それぞれの谷間に流れている川は、やがて天竜川に流れ込むわけです。
ちなみに、電気と水道は来てますよ。
家族 2001.8.13
左から、高1の下の娘、大学1年の上の娘、カミさん、義母さん。
娘二人とカミさんは揃って茶パツですね。
義母さんは白髪を染めたばかりだそうです。長年の過酷な農作業で、すっかり腰が曲がっています。
これでも普通に立っているのです。
ちゃんとしたキオツケは出来ません。
百姓は、つくずく、大変ですね。
庭先で焼肉 2001.8.13
恒例の、庭先での焼肉です。
義理兄さんは昨日も今日も、朝からパチンコに行ったまま夜まで帰ってきません。
ド田舎の農家の長男も大変ですね。
飯田まで勤めに通っているのですが、嫁さんの来ても無く、休みの日の楽しみは、パチンコだけだそうです。
百姓家の庭先  2002.4.29
玄関のまん前にどでかい木(サワラか?)が生えていて、夏は涼しい日陰を作ってくれます。
真中の釜は、朝起きたら火を入れて、1日中お湯が沸いています。
洗い物はこんなふうに、庭先の水道でやります。冬は寒くて大変ですね。
いまどきこんな玄関先って、滅多に見られないのではないでしょうか。
家の中はこんな感じです。
カシオのオモチャでは、露出が足りずにまったく撮れなかったのですが、今度のオリンパスだとちゃんと撮れました。
柱も天井も、ススで真っ黒けになっていますね。
障子の白と壁の黒が、なんともいえないコントラストを生み出しているではありませんか。
和風建築と言うほど大したものではなく、ただの古臭い百姓家ですが、意味もなくノスタルジック!
さらに天井を見上げると、ご覧のように穴が確認出来ます。
これは、その昔、蚕を飼っていたときのなごりです。
一日中囲炉裏で火をたいていたので、その煙を抜くための天窓と言う事でしょうか?
もう蚕も飼っていないから、塞げばいいと思うのですが……。
だって、夏は虫が入ってくるし冬は風が入ってくるのでいいことは一つもないと思うぞ〜。
正面に見えるのがトイレです。
懐かしい人もいるのではないでしょうか?
母屋から張り出していて、側面の壁板を外して汲み取ります。
もちろん全部木造です。
私が子供の頃の、昭和30年代くらいまではどの家のトイレもこんな感じでした。
母屋から完全に独立しているパターンも有りましたよね。
あれは、衛生面からでしょうか?
裏の、畑の斜面にこんな洞穴が開いています。
私は最初、防空壕かと思ったのですが、なんとこれはムロです。
籾殻を敷き詰めて、ジャガイモとかカボチャを保存しておきます。
冬などは結構重宝みたいです。
なかなかワイルドですね。
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