アイスホッケーの歴史
 古くから氷上ではいろいろな球技が行われていたようですが、棒(スティック)を使ってボールをゴールに入れるバンディ(BANDY)とというゲームがアイスホッケーの祖であるという説が有力です。
 ヨーロッパで行われていたバンディーが、カナダに移住者とともに伝わり、1870年代にカナダでルールが確立しました。
 その後、19世紀後半にはカナダから、アメリカ、ヨーロッパへと「アイスホッケー」が逆輸入され、急速に広まっていったようです。
 オリンピックは第1回の1924年シャモニ大会から正式種目になっています。
アイスホッケーと諏訪・松本地方
 アイスホッケーの公式試合が日本で初めて行われたのは、ここ長野県の諏訪・松本地方と伝えられています。
 大正13年1月に下諏訪町の秋宮リンクで、早稲田大学、東京帝国大学、慶應義塾大学、松本高校(現信州大学)の4校で対抗試合が行われ、翌大正14に松本市郊外の六助池で、第1回日本学生氷上選手権大会が行われたと記録にあります。
 その後、インドアリンクが登場するまで、インカレや国体が、蓼の海(諏訪市)、蓼科湖(茅野市)などで開催されました。
アイスホッケーのルール
1 競技場  左のような感じ
2 競技時間  正味20分間のピリオドを3回行います。各ピリオド間には15分間の休憩時間を置きます。(小中学生の場合は大会によって異なりますが、長くても正味15分間、休憩5分間です。ランニングタイムで行う場合もあります。)
3 競技者  1度に氷上に出られるのは、ゴールキーパー(GK)1名、プレーヤー5名の計6名までです。ベンチにはGK2名以内とプレーヤー20名まで。
 氷上の競技者の交代はいつでも何度でもできます。
 また、競技者は決まった防具を着けなければなりません。
4 オフサイド  攻撃側の選手は、敵GK側のブルーラインから先へはパック(他競技でいうところのボールに該当します)より先に入ってはいけません。
 パックより先に敵GK側のブルーラインに入ってしまった場合「オフサイド」をコールされ、試合が中断されます。
5 アイシング  攻撃側の選手がセンターラインより自陣側からパックを放ち、誰にも触らずにゴールラインを越えた場合、アイシングをコールされ、自陣側のフェイスオフスポットまでパックが戻されそこから試合が再開されます。
反則

ペナルティーボックスで待つの図
 この他にアイスホッケーはやってはいけないこと(反則)があり、これをやってしまうと罰則(ペナルティー)を宣告され、ペナルティーボックスという特別室に入れられ、プレーできなくなってしまいます。その間チームは氷上の選手が少なくなってしまいます。
1 マイナーペナルティー 2分間の退場
2 メジャーペナルティー 5分間の退場
3 ミスコンダクトペナルティー 10分間の退場
4 ゲームミスコンダクトペナルティー 残り試合時間全部退場
主なペナルティー
ボーディング  相手をボードにたたきつける
ボディーチェッキング  体当たり(女子のみ)
ブロークンスティック  壊れたスティックでのプレー
バットエンディング  スティックエンドで突く
チャージング  助走をつけて体当たりをする
チェッキングフロムビハインド  背後からの体当たり
クロスチェッキング  スティックを両手で持ち、氷上からから離してスティックで体当たり
エルボーイング  ひじ撃ち
ハイスティック  スティックを肩より上に上げて体当たり
ホールディング  手又はスティックで相手を押さえる
フッキング  スティックで後ろから相手を引っ掛ける
インターフェアランス  パックを持っていない相手を妨害する
ニーイング  ひざ蹴り
ラフィング  相手をなぐる
スラッシング  スティックでたたく
スピアリング  スティックの先で突く
トゥメニープレイヤー  氷上に規定より多くの選手が出ている
トリッピング  スティック、手、足などで相手をつまずかせる
アンスポーツマンライクコンダクト  粗野な言動