鬱(うつ病)が治った

     というより私の闘病記
20の頃、蓄膿症手術、2回、入院二週間、
25の頃、BMWサイドカーで転倒、足の下腿骨折、入院四ヶ月、
30の頃、痔の手術、2回、入院それぞれ二週間、
40の頃、うつ発病、入院、数回、以後クスリが手放せなくなる、
  その後、心臓カテーテル検査、大腸ポリープ摘出、不整脈の治療、大腸憩室炎手術一ヶ月入院、など
でもうつに比べればたいしたことは無い病だったと思います、なんと言ってもこのうつ(鬱)という厄介な病、
発端は事業に失敗した時、それは突然現れました、血の引くようなヒヤッとした気分から始まりいつの間にか
不眠症、なぜか眠られず寝汗びっしょり、昼は頭がぼんやり、思考力低下、食欲無く、無力感、などなど、それは辛い時間が過ぎてゆきました、
ある日ふと通りかかった某病院の前、この院長が友人で、そのときは病とは気がつかずとりあえず飛び込んで相談した、性格テストのようなものをしながらの面接、
そのときの院長の言葉は耳を離れません、「大石さん、これは病気です」この一言になんとホットしたことか、今
までこの病気ということまで気がつかなかったのです、病気だから治ります、の言葉、その場で速入院と相成り
ましたが友人の院長のおかげで休養という感じ、

これには本当に助かりました、病気と気ずかずに過ごしたもんもんとした日々、ここでほっと気が休まると共に 治療が始まりました、治療といってもクスリを続けること、仕事は日々続けること、大事な事は自分の判断ではやらない事、など、最後に絶対に自殺はいけません、この一言、
以来二十数年間クスリを続けることになったのです、仕事は慎重に、でもこの類の病は他人には見えません、

見た目はなんとも無いので怠け病のように見られるのが辛い、ここは会社の幹部の理解がってのこと、病のことも話し、疲れては休み、一番辛かったのはクスリのために朝起きにくいということ早朝の会議などはきつかった、しかし思い起こせばその間多くの失敗もあったもののなんとか会社も順調に推移、あっという間の二十数年間、ただ躁の時も度々あり無理した株で大損したり、躁の怖さも知りました、

何回かクスリを辞めようと試してみるたびに起こるフラッシュバック、拒絶反応というような、パニック障害、不安発作、これは説明しようも無い困った精神状態、死を考えたことは何度あったことか、考えてみるとこの種の病で亡くなった人は本当に多い、年間数万人にも達するそうな、有名人ではジャックマイヨール、海にもぐる素もぐり世界チャンピオンでイルカと話しができ日本をはじめ各地に別荘を持つという富豪、この人のうつは有名である、他にも作家のヘミングウェイ、川端康成、太宰治等、他に多くの人がこのうつで世を去った、自分で体験したのだが本当に死にたくなる、どうやってと考え続ける、クスリは止められない、いつ発作が起きるか解らないこの不安な気分、ここで忘れもしないことが起こったのです、気がめいっていても続けていたアマチュア無線、先生から仕事仕事という前に趣味を持て、と再三いわれてはいたが不思議とこの趣味だけは続けていた、と ある日、タワーを見上げるとなにやら黒いものがごちゃごちゃとある、良くみるとカラスの巣、、、、、、
これが私の人生を大きく変えるとはそのときには思いもつかなかったものです、いくら具合が悪くても大事な鉄塔にカラスの巣は許せない、なんとかして登ってやろう、ほうっておくとだんだん大きくなる、
 

 
ふと見上げるといつの間にやらからカラスの巣が、
 
やっと登れた
 
屋根の上が7メートル
トップまでは22メートル

 
複雑に絡み合ったカラスの巣
 
上るといってもこれだけあると?
 
登りついでにこいのぼり、(^^♪、、、、、

早速登る準備を開始、まずネットでその類を調べ7N4WCD 高林さんのぺージを見つけすぐに連絡、上り方の教えをお願いしました、
高林さんは学生時代のロッククライミングのテクニックを使っているそうで、早速近くにある登山用品を訪ねいろいろと教えてもらう、
その方法はこのページのタワーに上る、の項にあります、

屋根が7メートルの高さにあるのですがそこから恐怖心がわき、そう簡単には登れない、今に見ていろと練習すること数日、ついに
登ることができカラスの巣を取りました、

数日間上り続けアンテナの調整やらいろんな作業ができるようになったのですが問題はここから、2008年の春先に初め数日で登
るようになった、
その後何度も上り続けた結果、あれっと言う頃にクスリを飲んでいないのに気がついたのです、止めるという意識ではなくいつの間に
やらでした、
これには自分で驚いた次第、クスリはなくなる頃に病院へ行くというもう二十数年間の決まり、知らないうちに飲まなくなったというおか
しな実感、
その後不安ながら時々思い起こして入るものの不安発作、など同精神状態は無い、ただ最近一度だけなんとなく体調不良から相談に
行きクスリだけは持っている、これはいざというときの安心のため、もうあれから4年になるがまず完治したと自分では思っております、

 
誓いノートと称する日記帳、
 
早起きで回復を試みる、
 
日々の反省や決意など、深刻な内容ばかり、

反省の日々、如何にしてこの厄介な病から脱却するか、格闘の日々、これがなんと三十年近く続いておりました、

治った要因ですがこのことを先生に話しても笑われて終わり、この件に関する文献などは見つからない、但し、
運動をしたり汗をかいたり、この種の行動はうつに大しては効果があるそうで、その継続が項をそうしたかも知
れませんね、もう一つの要因としてあの高いところの恐怖心、高所恐怖というのでしょうか?
よし、やるぞ、と決心して登る、そのときの何かを乗り越えたような不思議な気分、降りてきたときの安心感、
かといってそう平気で上り続けるわけでもない、カラスの巣、とかアンテナの修理、調整など必要に迫られれば
思い切って登る、その辺の一線を越えたところにスイッチが入ったような、何かあるのではないでしょうか?

 
上からの眺め、高い! 

         ○の中は子供達、   拡大⇒
 
良く見ると、

この高さを超えたところに何かあるのかも知れない?

以上が私の闘病記の一番の大発見、誰でも経験する手術などの治療と違ってこの厄介なうつは治らないといわれています、
ただ治ったからといって人に薦められることでもなし、第一に危ない、その気になれる元気があればうつなどではない、
などいろんなことが考えられますが、私の場合は数十年の悩みが一気に吹っ飛んだという事実、それと絶対とはいえません
がこの登る方法は安全策を取っている(ロープでタワーと身体が結ばれている)という特殊な方法なので本当に治したい方が
いれば試してみてもいいのでは?と考えますが、

とにかく人に言えない、見えないこの苦しみ、なった人しかわからない、いや自分でも気がつかない(病気ということに)厄介な
病ですから治すことができればこんなすごいことは無いのでは?と私は思いながら、元気で頑張っております、JA0OS 大石。

     
 おかげさまですっかり元気になりました、  海外と交信中、  孫の誕生日に、ニコニコ、
 アマチュア無線をやっていて本当に良かったです、それとうつを病んでみて本当に命に大切さを知りました、ご先祖様にも感謝しなくてはいけませんね、右の写真は1943年元日(昭和18年)
祖父母、両親、兄、姉たちと、祖母の背におわれているのが一才の私、次の写真は今年、2013年元日、同じ場所での撮影、手長神社にて、
お蔭様で息子夫婦たちと孫が6人、私の背におぶっているのが一番下の孫、70年のタイムスリップでした。

1943年昭和18年元旦 8名
 
 2013年元旦13名貧乏の子沢山

1943年元旦
 
 同じ場所にて2013年元旦、
 
 2014年元旦、孫の成長

2013年4月、カラスの巣再び、タワーのトップに、 
 
先手を打って撤去、ついでにこいのぼり、
 
孫たちのためなら筋肉痛もなんのその!
   
2015年元旦、雪のため手長神社中止
、家の中での記念撮影、 

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