この問題は 凸多面体の面の辺数の分布を考える組合せ幾何の問題で、基本的には
オイラーの多面体公式を用いた背理法で証明できます。
まず凸多面体について、次の記号を導入します。
すると凸多面体では必ず
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が成り立ちます。これは Euler's polyhedron formula です。
証明
1. 仮定(背理法)
すべての面の辺の数が 互いに異なると仮定します。
面の辺数を小さい順に
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と書くと
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です。
凸多面体では各面は少なくとも3辺を持つので
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したがって
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の最小の並びは
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になります。
2. 面の辺数の合計
各面の辺数の合計は
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ですが、これは各辺が2つの面に属するため
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です。
仮定より
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右辺を計算すると
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は
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になります。
したがって
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つまり
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3. 頂点数との関係
各頂点には少なくとも3本の辺が集まるので
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よって
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4. オイラー公式に代入
オイラー公式
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に
を代入すると
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整理すると
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つまり
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5. 不等式の矛盾
ここまでで
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が必要になります。
したがって
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両辺4倍して
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整理すると
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しかし
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の判別式は
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で常に正なので、この不等式は どんな
に対しても成立しません。
6. 結論
したがって
すべての面の辺数が互いに異なる
という仮定が矛盾します。
ゆえに
任意の凸多面体には、辺の数が等しい面が少なくとも2つ存在する。