<体力低下について>
 がんが全身に影響してきた場合、歳をとるのが速くなるような変化をしばしば経験する。歳をとるのが速くなるので、体力もどんどん減ってくる。場合によっては1週間で10歳分ぐらいずつ歳をとることもある。その人が「歳をとるのが速くなる」という説明を受け入れられていれば、「実際の歳は50代だけれども、70代後半ぐらいの体力になっている」などと説明することもある。体力低下と予後の関係は場合によってさまざまだが、自力で座っていることができなくなると残り時間は1週間前後というのが大まかな目安。

 予後を長くする条件としては、
・ 畑仕事などの肉体労働をやって来た人は、粘りが効く
・ 男性よりは女性の方が、最後の頑張りが効く
・ 90歳を超えている人は、死ににくい体にできている
 短くなりやすい条件としては、
・ 上記の逆で、男でデスクワークをしてきた人
・ 若い人
・ 病気の勢いが激しい場合
・ (その他は、各臓器別の特徴を見てください)



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