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10月8日![]() |
2010年目玉の山 <越後駒ヶ岳 2,003m> |
はじめに
当初連休なのでどこも混むだろうと一日早く出発し、2泊3日でまったく違うところを考えていた。
それが天気がどうにも思わしくなく、1泊で考え始めたが、それでも思わしくなく結局「越後駒ヶ岳日帰り」に決めたのは前日だった。
そして、この夏は本当に沢山の山に行ったけれど、初めて登る山はなかった。
強いて言えば、夜叉神峠から鳳凰三山を歩いた時の「高嶺」、「アサヨ峰」か。
今年は目玉の山がないね〜〜って話していたけれど、この「越後駒ヶ岳」が目玉の山になった。
自宅から枝折(しおり)峠登山口まで290k、麓には温泉がたくさんあるので、下山後はどこか泊まって翌日ゆっくり帰って来るのもいいかな〜〜とも思ったが、なにしろ急に決めたので、宿泊場所を探す時間もないのと、仮に泊まったところで翌日は雨の予報で、寄るところもないだろうから日帰りを強行。
平日なのでETC1,000円は利用できず、久々に深夜割引を利用することにして、自宅出発は2時半、白樺湖を越え、佐久ICに入ったのは3時50分頃だった。ぎりぎりセーフ。
関越自動車道小出ICで下り、奥只見シルバーラインを通り枝折峠の登山口に着いたのは6:10。この駐車場は2008年に平ヶ岳に登った時、いずれ登るだろうからと下見に来ている。
舗装されトイレもある立派な登山口である。
が、トイレは水洗で紙もたくさん用意され、とてもきれいであり近代的なのに、なぜか手洗いはなかった。
青空が広がり始めた6:50に出発。
今回の山行にあたり、2010年度版の「山と高原地図」だけは急遽購入した。家にあるのが1989年発行と、とても古いので。
2つの地図を比べるとコースタイムがぜんぜん違う。参考までに以下の通りだった。
枝折峠〜明神峠 (1,065m~1,236m) |
〜道行山 (~1,298m) |
〜小倉山 (~1,378m) |
〜百草の池 (~1,540m) |
〜山頂 (~2,003m) |
登り合計 | 山頂〜枝折峠 | 設定基準 | |
1989年版 | 40分 | 1時間 | 1時間 | 1時間 | 1時間20分 | 5時間 | 3時間35分 | 休憩時間を含まない正味の所用時間 |
2010年版 | 40分 | 1時間20分 | 1時間20分 | 1時間10分 | 1時間50分 | 6時間20分 | 4時間50分 | 40~50歳登山経験者、 山小屋利用前提装備、他 |
実際かかった時間 | 35分 | 1時間 (小休止含む) |
50分 | 45分 (小休止含む) |
1時間30分 (小休止含む) |
4時間40分 | 3時間20分 (小休止含む) |
旧の地図を今後の参考にすれば良さそう |
登り始めて10分、意外なことに周囲の木々がとても低いので、目指す山が見える。
登山道も歩きやすいし、空は青い、紅葉も始まっていて、これから待っているだろう景色に期待が膨らむ。
更に10分ほど登ったところに三脚を構えたカメラマンが二人。
見下ろすこの景色を撮っていた。雲がいい感じ。
明神峠を過ぎ、道行山への途中で小休止。
このコース、展望はあるけど休憩にいい場所はなく、登山道にかかる形で座って休んだ。
大勢登っていると休憩場所に困りそう。
紅葉もあり、展望もあり、が、唯一あった小倉山手前のベンチをやり過ごしてしまったばかりに、最初の休憩から1時間40分ほど先の「前駒」まで行って休憩することになってしまった。
そこに行くまでの道は、ぬかるんでいる場所もあったが、基本的には木道がかなり整備されていて歩きやすかった。木道には「22年度整備」と書かれていた。
今年整備されたんだ、どうりできれいなはず。
途中の紅葉
百草ノ池から見上げる景色 (池に行くことはできない)
歩いて来た尾根(点線)を見下ろす
前駒から山頂を見上げる
草紅葉が印象的
前駒から上は岩壁で急といえば急であったが、足場はしっかりしていて危ない感じはなく、11時過ぎに小屋に到着。
小屋の前の広場にはベンチが多く設置されていて数人が休憩していた。
山頂に広いところがないのかな?とも思ったが、ザックを担いだまま登る。
小屋から山頂までは20分ほどだった。
駒の小屋 管理人さんがいて、寝具(毛布)はあるが、自炊。40〜50人ほど泊まれ、中はとてもきれい。
3分下ったところに水場がある。いつか、中ノ岳〜十字峡へ縦走したいので下見した。ペーターが。
山頂到着11時半で、3人ほど休憩していた。山頂手前で日が翳ってしまい残念だったが、また日が差すことを期待してお昼にした。
山頂はまぁまぁ広く、団体さんがいなければ食べる場所は確保できるくらいだった。
山頂を振り返る
1時間弱くらいしたら日が差して来たのであわてて少し下り、登りに見ることができなかった日が差す山頂を見て、小屋を見下ろす。
小屋から下への稜線を見下ろす
八海山がはっきり見えた 越後駒ヶ岳・中ノ岳・八海山で「越後三山」
山頂から小屋まで10分で下り、休憩中ペーターが水場の下見に行ってる間、宿泊者がぼちぼち登って来た。
下山中に会った人も含めておそらく10人弱くらいの宿泊だったと思う。
小屋の営業は17日までとのこと。小屋正面2階にはドアがあったので、冬場も一部は開放しているのだろう。
下山時は日も差し、荒沢岳がきれいに見えた。いつか行けるかな?
2010年度版「山と高原地図」のコースタイムから下山時は暗く、最後はヘッドランプが必要か、と思っていたが、駐車場到着は4:40。
まだ明るくて良かった。登りにはいっぱいだった駐車場に残っていた車は5〜6台、これから下山してくるか、縦走組か。
帰りは大湯温泉経由で小出ICに出て、一般道を使い長野県飯山ICから入る。通勤割引を有効に使うためにいったん長野ICで下り、再度入った時間が7:55。
ぎりぎりセーフ。
それまで休憩していなかったので、途中のPAとSAで休憩&夕食を取り、自宅に着いたのは10時ちょっと前だった。
翌9日は雨、がんばって日帰りして良かった。
さいごに
天候に左右され、思いがけず遠方の山に行くことが出来た。ペーターが20年来思い描いていた「枝折峠〜越後駒ヶ岳〜中ノ岳〜十字峡縦走」はできなかったけれど、紅葉と青空に恵まれ満足の行く山歩きになった。
距離的には春に行った新潟県の樋曾山、滋賀県の武奈ケ岳の方が遠いが、こちらは高速がつながっていない場所にあるので、時間がかかった。
運転お疲れさまでした、ペーター。