悪魔君と地球君

「悪魔君と地球君」資料


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パンフ原稿

▼クリスマス公演にようこそ▼
 みなさん、今晩は。不景気とはいえ、世の中クリスマス商戦でごった返しているわね。音楽界における「第九」同様、演劇界も何故かこの時期クリスマスを意識したねたが多いのよ。理由は良くわからないわ。極端な場合、わざわざカップルにデートの場を提供するためにだけやっていると見受けられるような劇団もあるくらいですもの。これらを総称して”クリスマス演劇”と言っても良いくらい一つのジャンルとして成立しているんですよね。
 「朝日のような夕日をつれて」の感動からわずか4ヶ月。OPB&劇団沸騰100℃提携その第3弾は、クリスマス公演「悪魔くんと地球くん」です。作者は、沸騰100℃座付作家の関秀一郎くんです。彼は、第3回公演「半神」の本番中「俺に脚本を書かせろ!」と言って楽屋を急襲し、団員の度肝を抜いたという変わり者なの。彼のオリジナルによる「地球バイバイ」と、プロジェクト・ナビ主宰の北村想「悪魔のいるクリスマス」をドッキングした、つまりこの公演は沸騰100℃版”クリスマス演劇”ということになるわけなのよ。
 では、一体どんなお話になるのかしら。演出のハローさんに聞いてみました。矛盾に満ちたこの世界にひとり苦悩しながら生きる少年。裏切られ、傷つけられ、ついにはこの地球に別れを告げることになったその夜、「少年少女」はとある公園にたどり着いた。そこで出会った「私」。やがて舞い降りた天使の最期通告を背景に、ついに姿を表わした謎の物体と少年の対決。彼は果たしてこの世の不条理を受け入れることができるのか・・・・っと、相変わらずよくわからないけどそういうお話なんだそうよ。ちなみに関くんは、カズに似ている(自称でーす)ことが自慢であることを付け加えておきます。
 今後も沸騰にはオリジナルをどんどんやって欲しいし、今回のように無料公演というのも大歓迎。そういえばロンドン留学を終えて野田さんが帰ってくるそうだけど、最近の日本演劇界について、新劇リアリズムへの回帰現象を嘆いていたっけ。その点、近頃の沸騰を見ているとちょっぴり心配だけど、とりあえず来年4月16日「思い出すたび逢いたくて」に期待するわよ。沸騰にはめずらしく、さわやかに泣けるということですからね。そういえば、来年は旗揚げ5周年。早いものですね。
 さてさて、本日はお寒い中、ご来場くださり本当にありがとうございます。ごゆっくりお楽しみくださいね。では。
                         OBP速報部員 S.K


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