おんばしら 里曳き
平成16年 5月8日〜10日
山出しを終了し、注縄掛け(しめかけ)に安置されていた御柱8本が、いよいよ里に下りて神となる
<里曳き>が行われました。
8日は茹だる様な暑さの中、声高らかな木遣りに導かれて春宮境内へと曳行されました。
3日間に分けて<建て御柱>が行われ7年に一度のおんばしらは終了となります。
9日は長野市のお友達が5名、強い雨の中をお出でくださり、濡れながらも楽しんで頂けたようです。
10日、益々雨はひどくなり、私の撮影も殆んど諦めモードに!
そこで、長野の五茶さんの写された写真を拝借して、このページのアップをさせていただきます。
↓ 秋宮
後記
こうして御柱祭は無事に終了しました。捻挫程度の怪我人が出たそうですが、大きな惨事も無くて良かったです。
五茶さんには雨の中、こんなに素晴らしい写真を撮ってもらって感謝いたします。
人口23,000人の小さな町が祭り一色となりました。
春宮参道 諏訪湖方面からの人の波が押し寄せて
春宮の境内も人で埋め尽くされていました
春宮の脇より撮る
* 五茶さんは平成18年 お亡くなりになってしましました
母が亡くなって悲しみも癒えぬ一週間後の事でした
この写真を見る度に、人格者であった五茶さんを偲びあらためて合掌いたします
初日の人出は12万人だったそうです
「おじさぁ〜ん、愛妻弁当は美味しい〜?」
「あぁ うめえぞえぇ〜」
仲良し姉妹 ポーズが決まってるね♪
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可愛いお殿様
お馬さんの眼は優しくて大好き!
下諏訪町には「出陣騎馬(又の名を殿様騎馬)」と「凱旋騎馬」の二つがあります。
江戸時代の面影を残すこの騎馬は、一般的には大名行列の名残とされるが、実は御柱行列の中に加わって、各御柱を警護した藩主や名代・家老・大祝・神長官はじめ五官・御柱奉行らが差し立てた供揃いの行列であったそうです。
(余談ですが、このお殿様の家は裕福じゃ無いとなかなか大変なんだわ。)
< 騎馬行列 >
(行列全体の写真が無くてごめんです)
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まだ御柱は春宮にあると言うのに、秋宮参道もこの人出です
< 長持ち >
長持ちとは、衣装や調度品などを入れて運搬するものです。神社の上棟式には餅や供物を入れた「神事長持ち」
嫁入り道具を入れて婚礼の時に使った「婚礼長持ち」 大名が参勤交代の道中で使用した「道中長持ち」等があります。
御柱祭では曳行に必要な綱や弁当を入れて運んだのが始まりとされています。
長持ち甚句 娘 十七、八や 嫁入り盛りヨー
たんす 長持ち はさみ箱 おしめ洗いのたらいまで
これだけ持たせてやるからなにゃ 二度と戻るな出てくるな
そこで娘の言う事にゃ トトさん カカさん そりゃ無理よ
東が曇れば風とやら 西が曇れば雨とやら 千石積んだ船でさえ 風の吹きよじゃ また戻るヨ
秋宮境内では勇ましい太鼓が打ち鳴らされていました。 テレビ局のヤグラに乗せてもらって撮りました。
赤い運動帽子が目印の観光客・・・楽しそうでしたぁ〜笑
「ピクチャーOK?」「OH!イェース」でパシャ!
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9日 五茶さん撮影の写真をご覧下さい
子供の木遣りは曳き子にやる気を起こさせるよね
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< 建て御柱 >
直立した御柱に鈴なりに取り付いて、無事終了の喜びを分かち合う氏子達です。
思えば三年前の仮見立てから、本見立て・山出しでの木落とし・里曳き・・・・・・
とうとうクライマックスを迎えました。 一人一人の満足した表情・一斉に沸き起こる万歳の声
「なぜ建てるか?」そんな疑問はどうでもいいじゃぁないか!そう思う祭の最後です。
男達がいつも以上にカッコ良く見えるの!
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毎年8月1日には<お舟祭>と言って、春宮から秋宮に神様が移動するお祭があります。
大きな芝舟に綱を付け、これも御柱と同じように人の力のみで曳行されます。
又、地元にまつわる武士達やお姫様による時代行列・長持ち・民謡踊りが賑やかに町内を彩ります。
この祭は7年待たなくても良いですよ♪