ウッドウイルの最高峰のエンクロージャー
製作の基本となる問題点と解決方法について
ウッドウイルの考える理想的なエンクロージャー スピーカーユニットの能力を最大限生かすには適切な構造のエンクロージャーが必須です。 しかし、現実にはエンクロージャーには様々な音質を損なう問題が存在まします。 細部の設計製作に留意する事は勿論ですが、ここでは不要振動に注目してエンクロージャーを 考えてみたいと思います。ウッドウイルの経験からエンクロージャーの能力が低いとスピーカー システムの音質の50%を損ないますので充分な考慮が必要です。 理論上の理想動作するスピーカー ユニットが適切な内容積と球体状エンクロージャーに納まっている物です(図1)。 (ユニットから生じる音以外の障害は無い物と仮定します) 現実のスピーカー動作 a.ユニットには振動板の前後運動による作用反作用運動が生じます(図2)。 b.作用反作用運動による振動はフレームからエンクロージャーに伝わり、 ユニット音とは別の振動音が加わります(図3)。 c.ユニット振動板が前後運動する事によりエンクロージャー内部圧力が変化します。 .振動板が前方に触れるとエンクロージャーの内部圧力が下がり、 その圧力でエンクロージャーは収縮します(図4−A) .振動板が後方に触れると内部圧力が上がり、その圧力でエンクロージャーは膨張します(図4−B)。 d.この様に現実にはユニットの音にb.の作用反作用の振動音とc.の内部圧力による振動音の 2種類の振動音が付加されて聞こえています。 これらの振動音共にユニット運動とは逆位相に働く事で、音の加算と減算と言う悪影響を与えます。 e.以上の問題点を模式図に表したのが図5です。 問題と対策 a.理想的な球体状エンクロージャー以外では、定在波/回析効果等が生じるので 直方体を避けたり角の無い対策を施したエンクロージャーの構造設計を行います。 ウッドウイルが長年取り組、実践して来ている。 b.エンクロージャー内部圧力変化による振動音。 .膨張収縮を生じない様に強靱な構造と補強を施した物がモニター的音質。 .内部圧力変化を積極的に制御した物が官能的音質。 .これらを区別、或いは適切に取り込み、各特徴を生かした音作りをする。 ノウハウを生かした高い製作技術を用います。 c.ユニットの作用反作用運動を減衰させる構造体を持ち、その保持をエンクロージャーに依存せず、 独立して自立させる事で作用反作用運動のエネルギーを仮想アースさせます。 ウッドウイルオリジナル機構「MGES」を搭載します。 d.以上の問題を解決する基本の考え方を模式図に表したのが図6です。 e.以上は理想を求める対策と政策手法ですが、エンクロージャー製作の設計、製作技術等の 基本が必須である事は言う迄も有りません。 |
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