JBL1500AL用エンクロージャーの組立製作の様子





積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−1


積層ドーナツ状板材を積み重ねて
接着組立します。
接着面が完璧に平滑/平面になっている事、
位置ズレが無いなどの細心の注意が必要です。






積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−2


積層ドーナツ状板材を積み重ねて
接着組立します。
左記画像の様に2枚になった板材を更に重ねて
4枚にし、8枚、16枚と進めます。




積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−3


左記画像は19枚に接着組立している様子です。
圧締するパイプクランプだけでも数十sあり
取り扱いと締め付けは重労働となります。






積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−4


接着組立後には容易に動かせないので
キャスター付きの台の上で作業を進めます。






積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−5


接着組立後に正面の表面を平滑にする為に
横にしますが既に百数十キロありますので
チェーンブロックで吊り上げます。





積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−6


接着組立後に正面の表面を平滑にする為に
横にしますが既に百数十キロありますので
チェーンブロックで吊り上げます。





積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−7


正面の表面を平滑に仕上げた状態です。




積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−8


正面の表面を平滑に仕上げた状態です。
この面の仕上げだけでも画像の道具が必要です。
専用に製作したカンナが2種類あります。



積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−9


天板/底板に曲面反射板を接着します

 

積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−10


画像8の状態に天板と底板を接着します。
力業のピークでしょうか。




積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−11


正上記状態に天板/底板を接着した後に
取り外し式バッフルを仮置きしている状態です。
移動出来る様に専用キャスター付き台車に載せます。




積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−12


積み重ね接着したドーナツ状板材の表面は
微妙に段差が生じます。
電動工具や手道具、この作品の曲線に合わ特注した
専用カンナなどを使用して平滑にします。





積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−13


塗装直前まで面取りやサンジングなどの
最終仕上げを待ちます。
傷や汚れを防ぐ為です。


 

積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−14


塗装直前に面取りなどの細部の加工を行います。




積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−15


サンジングも終えて塗装前の下地処理が全て終了し、
特殊蝋ワックスを塗り始めた様子です。
生成の良さを最大限活かして着色や塗膜を形成しない
塗装の種類を選択しました。
塗った部分が濃くなっているのは濡れ色と言って
殆ど全ての素材は濡れると濃く見えるのです。



積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−16


塗装が終了した様子です。
乾燥しますと色が少し薄くなりしっとり感が出て来ます。
取り外し式バッフル板は未装着です。





積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−17


この作品は大型である事から工房から
試聴室への移動が困難でした。
その他の理由により例外ではありますが
音出しやチューニングは納品先で行う事となりました。
セッテイング直後ですのでハンドルが未だ付いています。




積層ドーナツ状板材の積み重ね組立製作−18


このセッテイング後にオーナー様と試聴に入りました。
2年半を経過しての音出しは制作者にも
依頼者様にとっても思い入れの有る
緊張した瞬間でありました。

試聴感想はお客様に委ねる事とします。
報告は今しばらくお待ち下さい。