JBL1500AL用エンクロージャーのスケールモデルの制作

 
   

 

内容積比 1/20 の
スケールモデルの製作−1

完成後の姿形を図面等で詳細に説明しても
なかなか難しい物があります。
今回の作品は完璧を目指して内容積約1/20の
スケールモデルを製作する事と致しました。
画像はその板材とカットした状態、
する必要な横幅サイズを得る為につなぎ合わせ、
それを重ねて積んだ状態です。
通常の平行面を持つ角形エンクロージャーでは
この材料だけで20cmクラスの物が
1ペア出来てしまう量の材料です。

  

内容積比 1/20 の
スケールモデルの製作−2

上記板材を正確なスケールで縮小して
ラウンド形状に切り出して仮組立している状態です。
本体のユニット穴、バスレフダクト穴は
未加工の状態です。


 

内容積比 1/20 の
スケールモデルの製作−3

上記と同じ状態での後ろ姿です。
5本のダボピンは各板材の位置や
円形にカットする時の治具の位置合わせ用です。
ハードメープル50mm厚ともなると通常の
加工方法は通じない部分が出てきますので、
製作方法などを検討しながらのモデル製作と
なっています。




 


内容積比 1/20 の
スケールモデルの製作−4

未塗装ながら完成してユニットを取り付けた状態です。
外観や構造を検討する為に左右が違います。

左側は取り外し式のバッフルを天地高さ一杯迄に
伸ばした構造に比べ、右側はバッフル高さをやや短くして
天板/底板の間に挟まる構造です。
機能や音質への影響は無く、デザイン上の検討をする為に
図面ではなく実際に製作して確認する事もこのクラスの
作品では必要な事と思いました。
最終的にバッフルは右側を採用しました。

右側の赤茶のラインは大型の本機の外観を引き締める為に
生成色の木を埋め込んで製作しました。
本番では薄目のオーク材を埋め込む予定でいましたが
本体仮組状態の最終確認で不要との判断をしました。

このスケールモデルは単体として機能する様にも製作
しましたので、10cmフルレンジとしては例の無い贅沢な
エンクロージャーを得て素晴らしい音で鳴っています。
不要振動とは無縁で強靱過ぎる程のバッフルに堅く
固定されたユニットは大らかに伸び伸びと駆動します。
吸音材使用ゼロ、ハードメープル材の心地よい響きも
加えられて完成作品の高音質を想像させてくれるます。