JBL コンプレッションドライバー UT-045Be用 ウッドホーンの制作案内
Model ISA−CHH1


記事内容や画像等の転載、利用を硬く禁じます




ウッドホーンの仕様

使用ドライバー : JBL UT−045Be
クロスオーバー周波数 : 16KHz/20KHz/22KHz
再生周波数帯域 : クロスオーバー〜55KHz

ウッドホーン機種名 : Model ISA−CHH1
 寸法 : W100/H60/D35mm
ホーン形式 :  サイドカーブ型オリジナル
            エクスポーネンシャルホーン
 スロート径 : 現物合わせ寸法による
 材質 : ハードメープル無垢材(音道と繊維方向同一)
       JBL−1500ALウーファーエンクロージャーと
       JBL−435Be用大型ウッドホーンと同材
 仕上げ : 白木用オイルワックス仕上げ
        (素材感を重視した自然な仕上がり)







ウッドホーンの製作−1


この高音用ドライバーUT−045Beは
金属製のケースとホーンが一体となった製品です。
画像はケースからドライバーだけを取り出した状態です。
端子/ホーンスロート接合部/取付ネジ構造も
汎用品の様に扱い易くは出来ていません。

先ずはホーンとドライバーの取付方法の検討と
ドライバーとホーンの音道をどの様に
接続えるのかを検討します。




ウッドホーンの製作−2


このホーンは上下の唇(天板と底板)を
重ね合わせた構造とします。
ホーンの材質であるハードメープルの繊維方向と
音道の方向は同じにします。

仕様から最低再生周波数は16KHzです。
このホーンのカットオフ周波数は数KHz迄延びますので
ホーンによって低域側の帯域を広める必要は無く、
指向性の確保に留意すれば良い事がわかります。

無垢材ブロックからの削り出しですから
ホーン鳴きも金属臭からも解放されます。



ウッドホーンの製作−3


塗装を残して完成したホーン背面の様子。
ドライバーとホーン開口部の位置合わせと
隙間を無くして音道の乱れを無くす為に
中央にリング状の突起を設けています。
ドライバーの取付は真鍮のスペーサーで
高さを調整して行います。




ウッドホーンの製作−4


完成して大型中域ホーンに載せた様子です。

指向特性と再生周波数特性は
オリジナルの金属ケース+ホーンとの
遜色はありません。




ウッドホーンの製作−5


ドライバーユニットを取り付けた様子。

汎用品ではありませんので接続端子も
ご覧の様ですのでオーナー様が
工夫して接続するとの事です。

音質の評価は後程報告させていただきます。