エンクロージャーの定在波測定の手順 1.測定機材 a.オーディオ帯域オシレター(正弦波) b.スピーカー測定用マイクロフォン(スピーカー正面軸用/エンクロージャー内部用) c.マイクアンプ+ミキサー d.24Bit/96KHz A/Dコンバーター e.FFT解析ソフト f.ノートパソコン/パワーアンプ/その他 2.測定方法 a.マイクロフォンをスピーカー軸上とエンクロージャー中心部に設置 b.オシレターよりオーディ帯域をスキャンしながら再生/測定 c.定在波の特に目立つ部位を特定する 3.波形の取り込み a.定在波の特に目立つ部位の波形を取り込む b.波形画像上をスピーカー軸上波形/下をエンクロージャー内部波形として取り込み/記録保存 測定時の全体像 |
エンクロージャー振動解析の解釈 1.オーディオ帯域に影響する固有の長さを持つ面、平行面には定在波が生じます 2.測定に用いる周波数により定在波は変化します 3.エンクロージャーの巾/高/奥行により定在波は変化します 4.一般的に定在波により周波数特性や過渡特性が影響されます 5.定在波減衰対策の為の吸音材により音質に影響を与えます 6.試験に用いたHS-500ではオリジナル状態と吸音材を取り除いた状態の両方の測定を行ったが、 何れも現状では定在波減衰対策を行えないので音質の比較は実施していない 7.Wing(ウイング)は元々吸音材を用いていないのでオリジナル状態だけでの測定を行った 8.音圧ピークの連なりである周波数特性グラフを用いずに周波数分布で表示するFFT解析を行う 9.マイクロフォン設置位置による特性の変化等は現実の製品を用いての測定なので考慮しない事とします |