戦国大名(エポック)


オリジナルタイトル 戦国大名
出版社 エポック
プレイ人数 1人以上
オリジナルデザイン

システムデザイン

鈴木銀一郎氏

打木進太郎氏

黒田 幸弘氏

難易度(1〜5)
ソリティアー度(1〜5)

 日本の歴史の中でシミュレーションゲームにしようと思いつくのは、やはりまず戦国時代でしょう。武田信玄、上杉謙信、織田信長、毛利元就といった有名どころの大名達が天下統一を目指して争うというのは、戦争の是非はともかく、やはり日本人として心踊るものがあります。

 日本がシミュレーションゲームのブームだった頃、数多くの戦国時代のゲームが出ました。しかしその中でも群を抜いてプレイされていたゲーム、それがこの「戦国大名」でした。最初に出た戦国のゲームであったというのも事実ですが、それ以上にこのゲームが戦国の雰囲気を伝えていた、と言う事が最大の理由ではないでしょうか。戦国のゲームが数多く出た後でもこのゲームはプレイされつづけました。後にエクスパンションキットが出たりして(私は持ってませんが)、多分日本のゲームでは最大のヒット作であろうことは間違いありません。

 マップは日本の当時の国境を基本にしたエリアで区切っています。戦略上必要な国に関しては2つまたは3つに分けられています。例えば信濃とか、近江とか。結構大きな区分であるため、大名同士の国境設定はもめます。各国には国力が設定されており、最高で16、最低で2となっています。(偶数のみ)

 1ターンは1年で、その中に吉凶札フェイズ(イベントフェイズの事ですね)や徴税フェイズ、2回の移動フェイズや軍備フェイズなどがあります。これ以後の同様なゲームはこれを手本に作られていたりするので、今見ると結構オーソドックスに見えますが、その当時これだけのフェイズ数が1ターンにあるマルチプレイヤーズゲームを見たことが無かったので、これでゲームになるのかと思いました。

 登場する戦国武将には5つの能力が与えられています。「戦闘能力」「内政能力」「威信」「俸禄」「忠誠心」です。これによって各武将の個性を出しています。俸禄と忠誠心は配下武将にのみ適用される物なので、それ以外の3つが基本的な武将の能力といえるでしょう。

 こんな有名なゲームのシステムの話をしていてもつまらないので、プレイの傾向なんかを述べてみたいと思います。システムの詳しい話は誰かシミュレーションゲームをしたことのある人にでも聞いてください。シミュレーションゲームを1回でもした事のある人の大部分はこのゲームをした事のある人だと思います(私の思いこみ)。その他の人は単なるガンダムファンでしょう。

 非常に良くできたゲームだと思います。ゲームスタートの最初の頃は他国のことなんか気にする余裕もないでしょう。中途半端なことをやっていると自分の領国を中立勢力に取られてしまう事になります。よくこのゲームは「マルチプレイ・ソロゲーム」とか言う人もいますが、これは初期のこの段階の事を指していった言葉でしょう。戦国大名の苦労がしのばれます。この段階でも結構楽しいのですが、本当に面白くなるのは中盤になってからでしょう。

 中盤は同盟や調略が幅を利かせます。巨大になった大名からの侵略から身を守るために中小大名による同盟や、巨大2勢力の臣下作りによる関が原状態なのもあるでしょう。調略による敵勢力の削減なんかはいいこと尽くめなのでよく行われます。この頃になると何人かの大名はゲーム上から姿を消します。

 終盤は最後の決戦なんか行われることになるでしょう。結構サイコロの目によって結果が左右されますから、振るたびに盛り上がる事でしょう。最後は経済力の強い所が勝つと思いますが。

 このゲームは多分現在でも入手可能な数少ない戦国のゲームです。それだけ支持者も多いという事です。はっきり言ってこのゲームはプレイするのに吝かでないゲームであると断言できます。ぜひやってみてください。 

 

 

 

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