剣と魔法の国(AH)


オリジナルタイトル Magic Realm
出版社 AH
プレイ人数 1人以上
オリジナルデザイン Richard Hamblen
難易度(1〜5)
ソリティアー度(1〜5)

 

 このゲームはファンタジーボードゲームの中で最高傑作だと私は思います。もっとも、他のゲームはあまりやった事が無いので個人的な思い込みですが。

 ゲームボードですが、このゲームの場合6角形型のタイルを並べて使用します。この組み合わせによってできるボードが毎回違うので、毎回違う展開が楽しめるとルールには書かれています。タイルには広場と呼ばれる丸型の空き地とそれを繋ぐ道が描かれ、その中を各キャラクターが移動します。タイルによって広場の数も道の繋がりも違うのですが、広場の数はタイルの種類によって決まっていて、出現する物が違ってきます。説明しづらいのですが。

 6個の広場があるタイルには多くの宝物と最強クラスのモンスターが出てくる可能性があります。特に失われた都市と城のタイルには宝物が集中する可能性があります。まずはここの捜索から始まるでしょう。 

 キャラクターは16種類用意されています。複数のプレイヤーは同じキャラクターは選べませんが、各々のキャラクターに専用のカウンターが用意されていますので、最高16人でプレイが可能です。キャラクターには「バーサーカー」、「白騎士」、「ドワーフ」といったものが含まれています。

 このゲームのルールは4つのエンカウンターによって段階的にルールを覚えられるようになっています。このルールは第2版で、初版の物は7つに分けられていました。HJの日本語解説書は初版の訳で、あまりうまく書かれていないので、このルールを使用すると苦労する事になります。Web−Grognardでも第2版を使用しましょうと言っています。

 余談ですが、私が初めて英文ルールに挑戦したのはこのゲームでした(日本語解説書の不備を補う為に部分的に訳した物を除く)。このゲームは結構難しいので初英文ルールには決して適しているとは言えないと思います。皆さんにはこういった間違えを起こさないように御注意申し上げます。

 訳す人は、とりあえず第2エンカウンターまで一気に訳す事をお勧めします。第1エンカウンターは単なる宝捜しで、あまり面白い物ではありません。邪魔をするモンスターも出てきますが戦闘をしないので緊迫感に欠けます。第2エンカウンターでモンスターとの戦闘が出てきますので、ここからがキャラクターの特性が発揮されて面白くなります。けれども第1エンカウンターも一度はやってみてください。宝捜しはこのゲームの最も重要な所ですから。

 第3エンカウンターはキャラクターや原住民との戦闘と雇用が解説されます。第4エンカウンターではいよいよ魔法が出てきます。これでようやく邦題通りになります。このゲームでの魔法は他のゲームと違って非常に手間がかかります。一度その魔法の色を発生させておいてからでないと魔法をかけることはできません。

 このゲームはプロットを使用します。ターンの最初に各プレイヤーは行動(移動や魔法、探索等)をターンの最初に記入します。1ターンが1日ですので、このフェイズを「Birdsong」と言います。かっこいいですね。以下「Sunrise」「Daylight」「Sunset」「Evening」「Midnight」と続きます。各フェイズの説明をしてもしょうがないので、簡単に言いますと、「Daylight」でプロット通りに各キャラクターが行動します。「Evening」には戦闘を行います。

 このゲームはどうすれば勝利できるのかと言うと、宝物の中にある「偉大な宝物」を集める、自分が使える「魔法」を集める、自分の「名声」を高める、「知名度」を上げる(HJの日本語解説書では「知名度」となっていますが、「悪名」とかそういうようなニュアンスだと思います)、「金」を集める、といった事から勝利得点を計算して決定します。

 まあ戦闘無しでも勝てるし、戦闘は非常に危険なので、「俺はモンスターを殺したいんだー」と言う人はドラゴンハントでもやる事をお勧めします。このゲームは戦闘力さえあればいいという単純な物じゃありませんから。

 はっきり言ってこのゲームはファンタジーが満貫全席といった感じです。手応えのあるファンタジーボードゲームをやりたいと言う人には絶好のゲームだと思います。

 

 

 

 

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