全米カレッジフットボール(AH)
| オリジナルタイトル | Bowl Bound |
| 出版社 | アバロンヒル |
| プレイ人数 | 2人 |
| デザイナー | ? |
| 難易度(1〜5) | 2 |
| ソリティアー度(1〜5) | 3 |
このゲームは邦題が示す通り全米のカレッジフットボールをシミュレートします。選手一人一人の能力をあらわすのではなく、チームとしての能力をあらわします。
このゲームのさわりはなんと言っても32枚のカラフルな(と言うか、原色で非常に派手な)チームカードでしょう。これは1枚1枚が1つのカレッジフットボールのチームを表します。
アメフトのルールを知っている人にはわかるでしょうが、ボールを持つ側が攻撃を、もう一方が防御を行います。攻撃側は4回の攻撃で10ヤード以上進めば次の4回の攻撃権を持てます。そうやって相手側のエンドゾーン(敵陣50ヤード地点)までボールを運べばタッチダウンと言って6点入ります。他にもフィールドゴールやパントといった物もありますが、割愛します。攻撃には基本的にランプレイとパスプレイがあります。ランはある程度確実に前進できますが、あまり前進距離を稼ぐ事ができません。対してパスプレイは失敗したり(パスインコンプリート)、パスを相手に取られて攻守逆転(パスインターセプト)がありますが、距離を稼ぐ事ができます。
このゲームの通常プレイを説明すると、まず防御側が6つあるディフェンスフォーメーションの中から秘密裏に1つ選びます。次に攻撃側は9つあるプレイから1つ宣言してプレイします。攻撃側は3つの攻撃サイコロを、防御側は2つの防御サイコロをそれぞれ使用して結果を出します。結果はプリオリティーチャートから求めますが、単純に言うと、各チームチャートの緑色の結果は攻撃側の前進を表します。赤は逆に後退を表します。そこに書いてある数字を攻撃側・防御側の結果から足したり引いたりしてボールがどこまで移動したのか出します。
結構淡々とゲームは進みますが、フットボールファンにとっては非常にエキサイティングでスリリングな展開となります。基本的にサイコロゲームなので運が良くなければ勝てませんが、それでもヘッドコーチとして指揮したと言う雰囲気は十分に味わえる事でしょう。他のスタティスゲームでは「面白いゲーム」というよりも「結果を出すゲーム」という感じですが、このゲームに関してはそのような事は全くありません。
初版のゲームボックスに入っているのは1960年から1970年のチームです。少々古い気もしますが、1989年に出た版では多分もっと新しいのが入っている事でしょう(想像)。チームチャートセット2というのもその当時売られていて、1945年から1978年のチームが入っています。それらの中で少し面白そうなチームを紹介してみます。
ノートルダム大 ファイティングアイリッシュ
カレッジフットボールの象徴と言われるノートルダム大は1966年のチームが入ってます。どこのリーグにも所属しないインディペンデンスですが、必ずと言っていいほど毎年ランキング上位に入ってくる強豪チームです。攻撃・防御とも穴が少なく、かといって最強と言うわけでもないといった感じで、結構お手軽に選べるチームでしょう。スクリーンプレイは選べた物ではありませんが。
エアフォース(空軍士官学校) ファルコンズ
このゲームのチームの中では最弱なチームの1つでしょうでしょう。攻撃はラン・パスとも結構いいのですが、いかんせん防御が穴だらけです。プレイ毎に相手がどのプレイをしてくるかを確実に予想しなければ無駄な前進を許すことでしょう。上級ルールのワイルドカードディフェンスを使えるならばその方がいいでしょう。
アーミー(陸軍士官学校) カデッツ
オリジナルのセットにも入っていますが、ここで言うのはチームチャートセット2に入っている方のチームです。なんと1945年のチームなのです。1945年と言えば太平洋戦争が終わった年です。余裕と言うか何と言うか、悔しささえ感じます。もっとも、レギュラーシーズンは冬なので、戦争中のチームではないと思いますが。
ミシガン州立大 スパルタンズ
このチームはなんといっても「QR」(クォーターバックラン)のチームでしょう。攻撃チャートの7・8に並ぶ「QR」の山は見事と言う事ができるでしょう。最初の攻撃でオプションプレイを選び、SOP・BLPの結果によって「QR」が出るとより効果的でしょう。QRはクォーターバックが怪我する恐れがあるのでNFLでは既に行われなくなっているプレイでしょうが、このゲームには怪我なんかありませんから存分に使ってください。ちなみにチームチャートセット2にはこういう「QR」の鬼というチームが結構多いです。
2000年8月18日記
ようやくチームセット3の入った「Bowl Bound」の1989年改訂版を入手しました。
この改定の最大の違いは、
1、攻撃の結果表に「X」、「DS」、「T1」、「T2」、「T3」という結果が出来た。
2、攻撃の結果表に括弧付きの数字ができた。
と言う事でしょう。
1の目的は前進距離にバラエティーを持たすと言う事です。ちなみにDSはダイレクトサムの略で、もう一度攻撃サイコロを振り、そのサイの目を直接合計します。通常25という結果の時は7となります。試合の略称ではなく、ボードゲームの手順の略称というのに少し違和感がありますが、しょうがありません。Xというのはもう一度サイコロを振り、40ヤードからその数字を引いた物を結果とします。25の目の時は15という事になります。T1はもう一度サイコロを振り、その目がそのまま結果となります。25の時は25ヤードという事です。T2、T3はそれを2回、3回繰り返して合計した物が結果となります。
2の方は今まで防御に認められていた優先結果を攻撃にも加えた物です。有無を言わさぬ攻撃成功です。但し、正確に当てられたワイルドカードディフェンスと、防御側の結果が括弧付きのTDの場合は、防御の結果が優先されます。これはプリオリティーチャートには書かれていないので注意が必要です。
そう言えば、チームセット2の時にうすうす感じていた事ですが、チームセット1のBの結果に比べて2・3のBの結果は、前進距離が短いと思います。その代わり2・3の方のBは比較的良く出ます。1のBは針の穴を通すほどの確率であるのに、2の結果表には30台にもけっこうBの結果があります。3にはT2、T3と言うのがありますから、Bの価値はだだ落ちになりました。うーん。
チームに関してはあまりゲームをやっていないのではっきりしたことが書けません。チームセット3はやはり80年代のチームが入っていました。ブリガムヤング大とか、近年の強豪が入っているのがいいです。