「バルジ大作戦」(エポック) ソロプレイ

 

前進。ただ前進あるのみ。 アドルフ・ヒトラー

「バルジ大作戦」

 カウンター数:約300
ユニット規模:旅団・連隊単位
1ターン   :1日 13ターン
1ヘックス  :3、3キロ
プレイ時間 :3時間  

    アルデンヌ。ベルギーとルクセンブルクとを繋ぐ大森林地帯。世界を驚愕させたフランス電撃作戦はまさにここから始まり、ドイツ装甲軍は瞬く間にフランス全土を席巻、パリは陥落した。その四年後。髭の小男が千年続くと豪語した、ドイツ第三帝国の崩壊を食い止めるため、歴戦の勇士たちが再びこの地に集められた。そして彼らこそが、帝国が持っている文字通り最後の戦力であった。

 12月16日早朝。25万の将兵と1900門の火砲、そして970両の戦車が、油断しきった薄い米軍陣地の前に集結した。これから彼らは、この深い森を抜けて、ミューズ河を渡り、一大補給基地アントワープまで行かねばならなかった。それは無謀ともとれる、ドイツ乾坤一擲の大勝負であった。

  本ゲームはその戦線の形態から「バルジの戦い」と呼ばれた、まさに最後のドイツ反抗作戦を再現しています。

 


配置 

[独軍] 第6SS装甲軍はマルメディを当面の目標とし、揮下第1、第2SS装甲師団を管区南の主要道路に配置し、残りの 部隊は北方2主要道路に沿う形で配置。前記主力との連携で包囲殲滅を狙う。 第5装甲軍はサンビット攻略を頭においてその近辺に配置。

連合軍] 兎に角1ターンの第一線突破を防ぐためにぺらぺらとZOCを張り巡らせるほか無し。第9機甲師団はサンビットに配置する


1ターン(12月16日)

ドイツ軍 

 独第6SS装甲軍は、米第2歩兵師団のハイスタックを避け、防衛線を薄く広げた第99歩兵師団に襲い掛かる。主力第1SS装甲師団は共同で5:1攻撃を敢行し、上記師団第422歩兵連隊を降伏させた。しかし、奇襲のショックから立ち直るが早いか、米軍は猛然と反撃を開始し、独第12SS装甲師団に1ステップロスをくらわせた。(サイの目11!)「来やがれドイツ野郎!」 意気揚がる米軍だったが、そこへ第一線を突破した第1SSが突如後方に出現し、包囲を完成させると共にマルメディへの進撃路を確保した。

 北と比べて比較的地形の緩やかな中央戦線。交通の便を生かし、第5装甲軍主力、戦車教導師団は米軍陣地を一蹴、森林地帯を駆け抜け、早くもサンビット郊外に取り付く。後続の進撃をまって、周辺部隊の包囲殲滅を狙う。

 思う存分に暴れまわる精鋭ドイツ装甲部隊。しかし、北には無傷の米第2、第9歩兵師団が・・・。

連合軍

 前線に1個連隊残し、第2歩兵師団をマルメディ街道防衛に引き抜く。サンビットからも機甲を1ユニット向かわせ2線防御にする。バストーニュへの1本道は歩兵一個連隊が守備についた。とにかく独軍の進撃を少しでも遅らせる、ただそれだけを考えるしかない…。


2ターン(12月17日)

ドイツ軍

 第5装甲軍主力はサンビット包囲を歩兵師団に任せて、一路バストーニュへ。 順調に戦線を広げていく中央戦線とは対照的に、北方戦線では凄まじい激戦が繰り広げられていた。

 包囲された米第99歩兵師団が、森林地帯からの突破を試みる独軍にヤンキー魂を発揮。1歩も引かぬ反撃を繰り広げ、独歩兵部隊に大損害を与えたのだ。(7:1でサイ12!2ステップロスを選択)

 当時この戦闘にドイツ国防軍曹長として参加し、砲撃により負傷した経験をもつカール・シュタイナーさん(76)は振り返る。 「当時、私も若かったですし、司令部の楽観的ムードを鵜呑みにしていたんです。包囲された米軍は戦意喪失していると思っていたし、実際包囲でCRT2シフト有利ですから無理もありませんでした。しかしプレイヤーのサイコロ士気の低さを考慮にいれていなかったのです。実に悲しい出来事でした。」

 こうして、北方戦線にもようやく突破口が開け、装甲部隊指揮の鬼・パイパー中佐を先頭に東へ向けて進撃を開始した。

 ちなみにハイト男爵の降下部隊は予定地点を大きく反れ、アルデンヌの森奥深くへ消えていった・・・。

連合軍

 援軍を狂喜して受け取る。戦略移動で戦線の傷口に貼り付ける。オットー・スコルチェニーのコマンド部隊はまだ効果は挙げていない。もう終わり。


3ターン(12月18日)

ドイツ軍

 サンビット完全包囲完成。攻撃はせずに弱るのを気長に待つ。 問題の北方戦線は米機甲部隊と歩兵部隊との防御ラインを珍しくサイの目に助けられて突破。装甲の大部隊が要衝マルメディヘ突進する。

連合軍

 渦中のマルメディへは到着したばかりの米第30歩兵師団が入り土嚢を高く積み上げる。側面をスパに待機していた米第7機甲師団が守ることに。防御の為、一兵でも余計に欲しい逼迫したこの時に、歩兵第1師団18連隊はスコルチェニーに騙されて、あらぬ方向へとひた走る!

 南方戦線では、バストーニュ包囲が完成。101空挺師団は郊外で呆然と佇んでいた。


4ターン(12月19日)

  ドイツ軍

 タイガー来るの報にマルメディに立て篭もる兵士たちの間に戦慄が走る。やがて独装甲部隊による総攻撃が開始された。 戦闘結果Ex2で双方大きな損害を蒙る。

 続く第2移動で装甲部隊が足を生かして側面を守る米機甲部隊の後方へ回り込みマルメディを補給切れにするがそこまで。しかし町は強力な装甲部隊に大きく囲まれる格好となった。

連合軍

 マルメディ危うし。包囲を恐れた第7機甲師団はスパへ後退する。今やマルメディは風前の灯火。19日は援軍も来ず、連合軍ピンチ。急遽ショー・ビズ的人気を誇る米第101空挺師団を呼び寄せる。そして、オールアメリカン・第82空挺師団も・・・と思いきや、またまたスコルチェニーに騙されて、ピークニック!


5ターン(12月20日)

ドイツ軍

 マルメディへ一斉砲撃が開始され、守る第30歩兵師団はあえなく全滅。 第1SSは後退していった機甲部隊を追って、スパへ突進、郊外を守っていた一個連隊を壊滅させた。

 バストーニュの第6軍装甲部隊は包囲を歩兵部隊に任せて再び進撃し、重要都市を押さえた。

連合軍

 スパとヴェルビエ間に薄い防衛線を張り、放火に晒されながら英軍の到着を待つ米軍兵士たち。師団司令部から矢のような催促が飛ぶ。「モンティはまだか!」


6ターン(12月21日)

ドイツ軍

 連合軍の必死の防衛線に阻まれ進撃が止まった北方独軍。

 一方、バストーニュの第5装甲軍は東進してきた第7軍と交替し、コマンドを先頭に立たせて膠着した北方戦線へ向け怒涛の進撃を開始し、連合軍に揺さぶりをかける。

連合軍

 英軍が救世主のように来援!英第32近衛機甲師団がスパ東面に陣取っていた独第2装甲に肉薄する。

 そして米第3機甲師団と第84歩兵師団が戦線西方に陣取っていた、第12SS装甲師団を側面から攻撃する。だが、3:1のサイ11で撃退される。独装甲部隊の底力か。


7ターン(12月22日)

ドイツ軍

 スパの包囲が遂に完成する。6:1の猛攻により守備隊は全滅した。 しかし、重要都市ヴェルビエ前面に張られた101空挺師団と英34歩兵師団の防御陣地に阻まれて、前進は完全にストップし、膠着の情勢に・・・

 8ターンに勝利ポイントの判定(60点独勝利)が始まるため、忘れられた街、サンビットを包囲攻撃。数日に及ぶ包囲の締め付けに弱り果てていた米機甲部隊はあえなく全滅。同様にバストーニュも攻撃するも、こちらはコンタクトとなり焦りまくる。

連合軍

 パットン来るの報に沸き立つ連合軍。遂に本格的反抗の狼煙があがった。 南方に大挙押し寄せた第3軍は、重要都市ヌシャトーにいた独第352歩兵師団に襲い掛かる。頑強に抵抗する守備隊だったが強力なパットン親父の猛攻に2ステップロスを食らう。

 一方、最強米第2機甲師団はヴェルビエ-スパ間の独軍最弱部、右翼へ突進した。 そして、戦場の空は夕方からにわかに晴れ始め、ドイツ軍将兵の脳裏に「ヤーボ」の来襲がちらつき始めていた。


8ターン(12月23日)以降

ドイツ軍

 Vetre riverに沿う形に形成された厚く、硬い連合軍防御陣地。戦線膠着を恐れた独軍は第1SS装甲師団と第9SS装甲師団とを戦線から引き抜き、スパ西方に広がる平地地帯へ大きく迂回させた。ここで機動戦に持ちこみ、ステップロスで休養していた連合軍部隊を相手に存分に暴れまわるが、やがて後ろに控えていた英第51歩兵師団が大きく立ちはだかり容易に突破できない。

 一方第5装甲軍主力はマルシェ占領に向かう。ヌシャトー陥落に備えて勝利ポイント確保が狙いだった。 そして、バストーニュが遂に陥ちた。 この時点で独軍勝利ポイント61点!が、しかし・・・

連合軍

 「朝霧をついての離陸には手間取ったね。でも頭ン中はドイツ軍のケツを蹴り上げてやることしか考えて無かったよ」 ダニエル・ハミルトン元空軍大尉は23日の空軍の攻撃を鮮明に覚えている。 「眼下にドイツ装甲部隊が見えたときは高揚したよ。ケンタッキーにいるママにも見せたかったよ」 空陸一体となった第3軍の猛攻により、ヌシャトー陥落。独軍勝利を大きく後退させる。

 また、北方でも同様に激しい攻撃が独軍を襲った。満を持した連合軍の攻撃に、第277歩兵師団が壊滅。 第9ターンには第12装甲てき弾兵が全滅した。 マルシェへの4:1攻撃に起死回生を賭けるドイツ軍だったが、ここで恒例のサイの目12をたたき出してしまい返り討ちに。 交通の要所にはヤーボが睨みを利かせて独装甲の機動を阻害し有効な反撃の糸口をつかませない。  


 こうして、じりじりと戦線膠着が進むにつれて攻守交替が表面化し、第10ターンに連合軍が45ポイントまで独軍勝利ポイントを押し下げ、遂に勝利を手にしたのであった。

・・・・というわけでありました。

 ソロプレイだけに細かく見ると不満なプレイ運び等有るでしょうが、そこはそれ、それをぐっと押さえ込んで、画面にむかってただ静かに冷笑するのが嗜みある紳士というものでありますよ。

 いやしかし、面白かったんでありますよ、これが。皆さんやりたくなったでしょう?その時はぜひ近所のビデオ屋で「バルジ大作戦」を借りてくることをお勧めいたします。独軍の進撃速度が速くなるかも!?

それでは、また。

 

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