旧AHのファンタジーウォーゲームである。かつて滅ぼされた悪の魔術師が復活し、今や弱体化した人類の王国に復讐を図る。徐々に死霊術使の軍門に下ってゆく人類の諸王国。やがて人類の盟主として帝国が立ち上がる時、人類と吸血鬼の生き残りを賭けた決戦が行われるというもの。

 マップに描かれる世界は隕石の衝突により生成したクレーターがいくつも並んでおり、その盆地に水が流れ込んで、いくつもの海が円弧状の半島に取り囲まれている。この種のゲームはお手もののGreg Costikyanが熱意を持って作りこんだ世界をという印象。

 ルール的には移動が特徴的。移動は移動力を消費せず、自由に移動距離を決められるが、距離が長くなれば消耗によりユニットが除去される数が増えるという、なかなか興味深いルール。

 展開的には、今までのところ吸血鬼側が地歩を固めるまでに帝国が参戦してしまうケースが多かった。これでリーダーユニットとアイテムの判別が容易だったり、バランスが良好なら私などは最高の評価。しかしアントワープまでマップに収まったバルジの戦いのゲームがないのと同様(あるのかな?)、吸血鬼側に勝利を求める必要はないのかも。

 

 最初の物語

  第三魔法期のことである。神聖帝国皇帝パドロム三世は、長い血みどろの戦いの末、パドレク・ダー・コイムと呼ばれる強大な死霊術使を黄泉の国へと追放した。その黄泉の国の静まり返った屍の野で、恨みを募らせ続けることやがて数世紀が過ぎた。再び人類と対決するべく、失われた力を少しずつかき集め続けた。力を蓄える傍ら、同じ目的を達成せんとする二人の盟友をも得た。吸血鬼の王トル・モーン、畏れと恐怖の寡婦と呼ばれる、女神スザンブの化身メザルである。今や時は至れり。人類の諸王国は昔日の力を失い、分裂している。従う吸血鬼軍団は、強力無比にして血の渇きを潤さんと今か今かと待ちわびていた。人類に死の恐怖を再び説き広める時がきた。

 諸王国

・ゾラハウレスロール帝国(Zolahaureslor)

 国名は帝国語で「古代神聖帝国」を意味する。第三魔法期には地図上の全領域を含む広大な国土を領していた。帝国の威勢はパドロム三世(PadromV)がパドレク・ダー・コイム(Padrech dar Choim)を倒した戦争で終わりを遂げる。この戦争に続く反乱や蛮族の侵入により、帝国領土はその本土へまでと縮小する。没落したとはいえ、現代においても帝国はこのロスロン(Loslon)と呼ばれる世界、最強の国家である。

・アハウトシエロン(Ahautsieron)

 国名は「山聳える地」という意味。帝国が没落したとき、遊牧民マリンド(Marind)族の戦士たちが征服した地域である。同属中でも南方にあった彼らは、他の部族との混血を繰り返しつつこの国の支配層を形成した。帝国最盛期より現在にいたるまでこの地域にはいたるところに鉱山が見られる。地域経済は鉱山と金属加工業に大きく依存している。

・ファーラリエ(Ferlarie)

 ゾラハウレスロール帝国から孤立した地域であるにも関らず、帝国の文化的影響を受け継いでいる。かつては帝国の中心的地域でもあったが、蛮族スタヴェク(Stavek)族の猛威から、帝国がこの地域を守れないと明らかになったため独立を宣言。この地域最大の艦隊を編成して蛮族の野蛮な支配から身を守った。ファーラリエは崩れた帝国語を国語としている。

・ケラロン・オイレット(Kelaron Oiret)

 ケラロン半島は、アハウトシエロンと同様、マリンド族の戦士に征服されが、この地域の人口密度が低かった為、住民は生粋のマリンド族の子孫である。言語はマリンド語の変化したものである。この地域ではマリンド族の慣習は共和制へと発展した。アハウボット(Ahaubot 上院)、モヤンボット(Moyenbot 中院)、オイボット(Oibot 下院)の3つの議会により政府は成り立っている。アハウボットは貴族、モヤンボットは中産階級、オイボットは自由農民より選出される。ケラロンは規模の割には高い生産力のを誇っているが、小規模な軍隊しか維持していない。オイレットとはケラロン語で「寛容な法」、「共和制」を意味する。

・両マレク王国

 ランマレク(Lammarech 西マレク)、ロイマレク(Loymarech 東マレク)の両王国は、穀物の焼き枯れ病の為に移住してきたマリ(Mari)人が立てた国である。数百年前にマリ人の高貴な王が二人の息子に国を分け与えて以来、両国は分裂したままである。ランマレクは精強な騎兵と駿馬を産出することで知られる。両地域では、もともと文明人であったマリ人の高い文化が継承されている。

・スターキープ(Starkeep)

 この国は隕石の大衝突により形成された盆地の中央丘に位置している。かつて古代帝国の聖なる都のひとつであったこの地域は、約千年前、帝国にから「星の信者Star Bilievers )達に譲与された。当時より、信者達は侵略や疫病に屈することがなかった。周辺地域では宗教的にきわめて神聖とみなされる国である。それゆえ、小規模な軍隊のみしかもたずとも大きな侵略を受けることは無かった。

・大鎌半島(The Scythe)

 サンウェスティン(Sanwestin)島は長くロック鳥が住む岩場だらけの島であった。帝国が西方より撤退するとき、帝国現地指揮官の一人がロック鳥の騎乗と戦闘の調教実験を行った。大鎌半島は続く1世紀ものあいだ蛮族の侵略を免れるという幸運に恵まれ、その間にロック鳥の家畜化がすすんだ。ついにプレトロイ(Pletroi)人がこの地に侵略の手を伸ばしたとき、住民はロック・ライダーの部隊によってこれを撃退した。以来、大鎌半島は独立を保っている。

・スタヴロール(Stavror)

 砂漠と山岳の連なる南方に住む蛮族スタヴェク族は長く帝国の外患であり続けた。スタヴェク族は数世紀に渡り侵入を繰り返し続けた。帝国は南方への外征も行ったがついに蛮族を服属するには至らなかった。帝国の崩壊に伴って、スタヴェク族は北へ大挙して押し寄せ帝国南部領を蹂躙した。以来、スタヴェク族はロスロンでも最も強力で、もっとも豊かな国家を打ち立てることとなった。玉座は軍事力により簒奪される歴史が繰り返されており、それゆえ王や将軍達の間には不信感が蔓延している。こういった事情により、軍の兵力規模は大きいが、訓練が行き届かず装備も貧弱で資金も少ない。

・タル・プレトール(Tal Pletor)

 マリ人と同様、穀物の病気で移住してきたプレトロイ人の興した国である。封建的な社会システムを発展させたのもマリ人と同様である。600年にわたって続いてきたタル・プレトール王家のプレトレック(Pletreck)家は、12年前に傭兵ストムマーレン(Stommarren)によって転覆させられた。ストムマーレンは将軍として王家に雇われたが、これを裏切ったのであった。ストムマーレンは王位を簒奪すると、前王の后を正室に迎え、他の王族を皆殺しにした。このとき彼は、正規軍とは別に彼個人に狂信的な忠誠を誓う国王親衛隊(Guards)を設立した。親衛隊は住民を抑圧するために編成されており、戦場では頼りにならない。

 

 傭兵部隊

・モントイ王(Lord Montoy)

 モントイ諸都市と大海門(The Gates)地域は約10年前にスタヴロールに征服された。モントイ王はその支配者であった。大海門での戦いに敗れると敗残兵を引き連れ内海へと退き、ゲリラ戦を開始した。もちろん戦いに望みが無いことは王自身よく理解していたのだが。戦いから戦いへと渡り歩いているのは、祖国奪還に必要な兵を雇えるだけの資金を得ようとしているからである。

・ザール(Saar)

 ザールはアハウトシエロンに住む、知性を持った大鷲族の一羽である。同族の者とは違い、ザールには食人の嗜好があった。あつらえ向きに、ザールは人間同士の戦いに庸兵として雇われることしばしばであった。ザールと仲間の大鷲たちが戦場へ赴くのは新鮮な食物に心行くまでありつけるからである(この精鋭大鷲部隊はザールルーメンSaarlumenと呼ばれる)。

・ファーナン・コンニバー(Fernan Connniver)

 ファーナンはケラロン・オイレット出身であったがアハウトシエロン王国への贈賄が発覚し、国外追放された。この屈辱以来、傭兵隊長としてはなかなかの才能を発揮してきた。彼には芳しくないうわさがつきまとっている。ランマレク王国に雇われたとき、ストムマーレンをならって王位を奪おうとし、失敗したのだ。彼を雇おうというのは捨て鉢になっている者ぐらいである。

・猟犬族(The Hounds)

 極北に住む知性をもった犬族である。猟犬族はモー・ファーロイ(Mor Farloi)という名の人間の捨て子を育て、自分たちの仲間へと加えた。モーは人類ではあったが、猟犬族の戦士団を纏め上げ傭兵を生業とするようになった。モーは孤独で、人間よりも猟犬族に所属意識をもっている。

・コス・ドル・コス(Cos dol Cos)

 コス・ドル・コスは、魔法は人間に悲惨な運命しかもたらさないと信じる「統一教団」(Cult of Unity)の一員である。教団は魔法を世界から駆逐し、第一魔法期以前の古代の生活への復古を目指している。コス・ドル・コスは厳密には傭兵ではなく、戦うべき目的がある時に参戦する。部下の兵達が「夜明けの子ら」(Sons of the Morning)と呼ばれるのは、魔法の消滅が人類にとっては黄金時代の夜明けとなると信じているからである。

・シルワー・フラグリエル(Silwer Flagriel)

 シルワーは「燃え盛る洞察」教団(Cult of Burning Inspiration)の設立者である。邪悪は見つけられ次第、燃やし尽くされねばならないというのが教団の信条であり、世界に邪悪がはびこっていると感じると過激な対応をしがちである。そこに邪悪を見て取れば、悪を取り除くために都市を根こそぎ焼き尽くしてしまうシルワーのやり方に、ほとんどの諸王国は少々辟易としている。シルワー自身は「真実の道」を受け入れない相手には極めて不寛容である。パドレク・ダー・コイムとの同盟にやぶさかでないのも、世界のほとんどにはびこる悪を破壊するためである。根っからの狂信者であるが故、世界中の悪を滅ぼせば、その後はたとえ史上最強の死霊術使でさえも、燃え盛る真実の道でたやすく倒すことが出来ると思い込んでいる。

 

 序章:

 既に城内では修羅場が繰り広げられていた。彼らは空から舞い降りて城壁はたいした役に立っていなかった。この小国の王、パイザックはわずかな手勢をまとめて城門へと走っていた。城門は何度も何度も破城槌が打ち付けられ、その度に轟音をあげて今にも吹き飛びかねなかった。

 やがて中庭をぬけると城門がちょうつがいの部分からはじけ飛ぶのが見えた。破られた門からいくつもの黒い影が入り込んでくると城兵達をかぎ爪の生えた手で引き裂き、まだ息のあるもの達をむさぼりすすった。吸血鬼だった。兵士の何人かは余りの光景に耐えきれずに逃げ出したが、王はそのまま城門へと突進した。

 状況は絶望的だったが、望みはあった。柄に手をかけ、鞘から輝く剣を引き抜くと、そのまま向かってきた魔獣の顔面をたち割った。世界最強の武器の一つである聖剣「ロスロム」である。伝説の通りなら、彼らのような不死の存在も倒すことができるはずだった。魔物達は心臓に冷水を浴びせるような咆哮をあげ王に襲いかかった。王は剣を必死になぎはらい、突き出した。剣に触れると魔物達は弾けるように死んでいった。何匹も敵を屠るうちパイザックは、剣の力にあっけに取られつつも開放感と高揚感をともに覚えた。城の中庭には燃えかすのような吸血鬼達の死骸がいくつも横たわっていた。兵達は皆傷ついていたが、傷ついた腕を押さえ、足をかばいながら、これは何とかなるのではないかと王の元へ集い始めていた。

 破れた城門の隙間に王は彼の死霊術使の旗印をみた。そして遥か彼方の敵陣の中の彼の者自身と眼があった様な気がした。次の瞬間、よじれるような吐き気を催す感覚におそわれた。何らかの忌まわしい魔術によるものなのは明らかであった。が、剣が輝きを増したように思われ、その感覚はすぐに消え失せた。この惨事の元凶はあの死霊術使なのだ。王は聖剣を掲げて城から駆け出した。生き残った精兵たちも鬨の声をあげて王に続く。一目散に敵本隊の旗印を目指して。彼のものを倒せば終わるのだ。そしてこちらには恐怖に打ち勝つ剣がある。

 しかし城門前の斜面を一気にかけ下り、平野を一望すると一同の足取りは鈍りはじめ、やがて立ち止まった。彼らは間違っていた。せいぜい二、三十匹だと思っていた。こんなに多いとは。黒い影が王と配下を、遠巻きにじわりと取り囲む。間をおかず突風のように襲いかかってきた。

 王は絶望した。

 リプレイ:

 1ターン

 再び冥界への門は開かれた。吸血鬼の軍勢が現れたのは、北方の小国、ロイマレクである。恐怖の女神の化身メザル(Mezal)が西方の町ギストン(Giston)、吸血鬼の王トル・モーン(Tol Morn)が中部の町ター・タロイ(Tar Ta loy)へ侵攻する。両市の守備兵は降伏後の運命もまた死に勝るものと悟って、最後の一兵まで闘いぬき結局、町を生きて明渡すことなかった。断固とした激しい戦いぶりに吸血鬼たちも一時この場を退いたのであった。首都マレク港(Port Marech)に現れたパドレク・ダー・コイム主力はロスロムの剣(Sword of Loslom)にグレーター・ヴァンパイア1ユニットを永久除去されるも城は落城。城主パイザック(Paisach)も脱出に失敗して戦死。

  2ターン

 メザルはタル・プレトールへ、トル・モーンは傭兵フラグリエルの下へ外交にむかう。タルプラトールは吸血鬼側に立って参戦。パドレク・ダー・コイムはロスロムの剣を持ってケラロン・オイレット南方にある島へ向かう。この島の魔法マーカーをめくった結果、眠れる龍シラックス(The Dragon Sirax)が姿をあらわす。この神聖なるドラゴンは、目の前に現れた邪悪な死霊術使に躊躇無く襲い掛かる。が、パドレクは龍のねぐらでの戦いに辛くも勝利し龍を倒す。

  3ターン

 ロイマレクの東、隣国ケラロン・オイレットを平らげるべく吸血鬼部隊が侵攻を開始する。強行軍による損耗も無く、首都ケラー砦(Keep Kelar)へ降り立った彼らを指揮するのは、闇の三者、メザル、トル・モーン、パドレクであった。トル・モーン、パドレクがともに守備方の指揮官、ゼラーラ・ド・フォノイ(Zelara do Fornoy)、パドロン・プレティイ(Padron Plety'y)を死の呪いで倒す。メザルは城兵を恐慌に落としいれ逃亡させる。ケラロン艦隊の海兵が守るのみとなった城壁に吸血鬼の群れが殺到。城はあっさり落ちた。タル・プレトールの王ストムマーレンは傭兵フラグリエルの下へ外交にむかうが外交は失敗。生き残った唯一のケラロン人リーダー、グリップ・ヌド(Grip Nud)はスターキーパー(The Keeper)の下へ援助を求めて国を脱出していた。キーパーは助力を申し出る。

 4ターン

 メザル、トル・モーンの指揮の下、ケラロン東部、ファー・バーガー(Far Vergar)攻略戦が行われる。守備隊は逃亡。町は陥落する。パドレクはケラロン南方の古戦場ケラー諸島へ向かい戦いで沈んだ船を亡者ともども幽霊船としてよみがえらせる。ストムマーレンは傭兵フラグリエルをついに恫喝の魔術でもって同盟に首をたてに振らせる。グリップ・ヌドは傭兵コス・ドル・コスの下へと向かう。魔法を憎み、いかなる魔術をも寄せ付けぬ彼らは、いかなる魔術をも行使できないグリップ・ヌドの説得に応じる。スターキーパーは古代神聖帝国ゾラハウレスロール帝国首都、古のサドリン・ロール(Sudrin-Lor)へと向かう。帝国宮廷で反対する廷臣たちを喝破し、帝国皇帝ニコン五世(Nikon V)その人自身をさえも叱咤する。ついに帝国は参戦を決意、各地で帝国正規兵たちが動員を開始する。

 5ターン

 タル・プレトール軍、東隣するランマレク侵攻を開始。トル・モーンはケラロン北部の魔法へクスへ探索に赴き、魂を啜る魔剣、ヒー・サップス・オン・プラナ(He-Sups-on-Prana)を発見。パドレクはタル・プレトールにある古戦場で死者をよみがえらせる。メザルは傭兵ファーナン・コンニバーの調略へむかうが失敗。帝国軍正規第13軍団は騎兵とともに強行軍を行い、ランマレク首都ゾルマレク(Zolmarech)に入城、タル・プレトール軍来襲に備える。帝国のリーダー白手のケビール(Kebir Whitehand)、ファーノン(Farnon)両名は、帝国主力に先行しパー(Par)の港から艦隊と帝国正規第2軍団とともに出撃。目的地は滅亡したロイマレク王国首都、マレク港である。白手のケビールは守備するグレーター・ヴァンパイアを魔法によって永久追放し、マレク港に強襲上陸をかけた第2軍団と海兵隊は城を奪取する。スターキーパーはアハウトシエロン王国を諸王国連合軍へ参加させる。

6ターン

 ランマレク首都ゾルマレク攻城戦は熾烈を極める。パドレクが指揮するタル・プレトール軍は兵力的に圧倒的に不利な戦いであったにも関らず、死霊術使の親臨に恐れをなしたか帝国軍13軍団とランマレク騎兵2個軍はついに逃亡。ゾルマレクを陥れる。ランマレク王ロードラム(Lordolam)に対する死の呪文は防がれたものの、死霊術使の魔術はこの戦いでしんがりをつとめた帝国騎兵を死者の軍勢に加える。ケラロンの町ファー・バーガー郊外にあったケラロン軍に対してトル・モーン指揮する吸血鬼たちは攻撃をかける。吸血鬼軍に圧勝をもたらしたトル・モーンは、さらに魔剣ヒー・サップス・オン・プラナを使い、敗者の遺体を指揮下の軍勢としてよみがえらせた。ゾラハウレスロール帝国軍先鋒軍2個軍団(第2、第11軍団)はロイマレク国内を北へ進撃を続け、王国中部の町ター・タロイを望む位置へ兵を進める。アハウトシエロン王国の魔術師ナーモレン(Narmoren)は王国南部にあるメタル・ルーンのある山地へ移動、吸血鬼を倒す剣、リビング・ソード(Living sword)を鍛える。同じく国王のシルファロン(Silfaron)は王国東部の魔法へクスで、いかなる魔術をも無力化できる破魔の絹(The Silk Negator) を手に入れる。スターキーパーはスタヴロール王国へ向かい、連合軍へ加わるよう説得を行う。魔術の助けもあって国王スタヴ(Stav Farren)はしぶしぶながら援助を約束する。

  7ターン

 ランマレク王国北部の町ター・タ・ラム(Tar Ta Lam)に対しタル・プレトール軍が攻撃をかける。指揮するのは傭兵シルワー・フラグリエルであった。城外での会戦を望んだランマレク騎兵の大部隊に対してフラグリエルは炎の魔力を振るい、敵軍の1/4を焼き尽くす。しかし勇名を馳せる国王ロードラムがランマレク軍の指揮を取り、タル・プレトール軍を押し返す。ケラロンではトル・モーンの指揮のもと、亡者達による直接支配地を拡大。これに対し、コス・ドル・コスがケラロン軍を指揮して抵抗。ニコン五世が直卒する帝国主力軍が旧ロイマレク王国ター・タロイに強襲をかける。攻城兵器で町を囲んだ帝国軍は魔術により入念に攻撃準備を行う。皇帝ニコン五世の魔術は失敗したものの、ケビールは白魔術で吸血鬼を消滅させる。帝国の錫丈(Staff of Empire)を皇帝より任された英雄ファーノンが帝国軍を指揮し、吸血鬼軍を思う存分に撃破する。闇の軍勢を指揮していたメザルは敗死する。ランマレク王国はスタヴロール王国の資金援助により兵力を増強し守りを固める。スターキーパーは大鎌半島のロックライダー達に援助を求めるが拒絶される。

  8ターン

 王ストムマーレンが指揮するタル・プレトール軍が、ランマレク王国首都ゾルマレク郊外に陣取っている帝国軍13軍とランマレク騎兵部隊に攻撃をかける。しかし、帝国ランマレク連合軍は先の戦いでの汚名を濯ぐべく反撃、逆にこれを撃破する。だがこの勝利もつかの間ランマレク王国の命運は尽きようとしていた。北方の町ター・タ・ラムに対しタル・プレトール軍が再度来寇。指揮を取るのはパドレク・ダー・コイムと傭兵フラグリエルであった。国王ロードラムはパドレクの死の呪文から再び逃れたが、軍の指揮にあたっては兵力の優勢を生かすことが出来ず無残な敗北を喫した。王国最後の砦ター・タ・ラムは陥落し、王家は野に逃れた。一方ケラロンでも情勢が変化していた。ケラロン・オイレット首都奪還軍は強行軍を重ねケラー砦を囲んだ。ここは吸血鬼軍最強の指揮官トル・モーンがグレーター・ヴァンパイア2個部隊と占領していた。帝国軍から白手のケビール、ファーノンが駆けつけ、アハウトシエロン王国よりはシルファロン王が急遽駆けつけてきた。王は鍛えられたばかりのリビング・ソードを二振り携えていた。そのうち一本を渡されたファーノンは連合軍を指揮することとなる。ケビールの呪文はトル・モーンのそれに打ち消されたものの彼らはついに首都を奪回することに成功。魔剣の威力によりこの地の吸血鬼たちは永遠に消滅させられた。

  9ターン

 ランマレク王国占領により吸血鬼軍は支配地域を一気に増やし、人間達の中から自分達の仲間を増やしだし始め、レッサー・バンパイアが現れる。パドレクはランマレク北部の古戦場へ向かい亡者達を呼び戻す。トル・モーンはケラロン・オイレットから旧ロイマレク王国最後の拠点、ギストンへ居を移した。コス・ドル・コスはケラー砦の北に残る吸血鬼たちの拠点を襲う。リビング・ソードを振るうにもかかわらず思わぬ苦戦に陥り、ケラー砦に敗走したものの、当地のグレーター・ヴァンパイアを永遠に葬り去る事には成功。ランマレク王国首都ゾルマレクには帝国第6、8軍団およびランマレク王国軍騎兵の反攻軍が来襲する。ロードラム王がこの首都奪還戦の指揮をする。吸血鬼たちは猛攻を支え切れずに全滅、ロードラム国王は首都へ凱旋した。人類軍の反撃はさらに続く。ロイマレクの地方都市ギストンへ帝国軍主力が到着。ケビールは守るトル・モーンに魔術合戦を仕掛けるが再び敗北。将軍ファーノンはリビング・ソードを振るい部隊の先頭にたつ。兵力で圧倒する帝国軍は町を落とし、旧ロイマレク王国を奪還。王を失った同国を直轄領として帝国領土へ加える。同じターン、アハウトシエロン王国のシルファロンはゾラハウレスロール帝国西部の魔法へクスで水龍ススストスと遭遇。凶暴な魔物と戦闘となるが脱出に失敗。討ち死してしまう。またスターキーパーは長い交渉の末ついに大鎌半島のロックライダー達を連合軍に参加するよう説き伏せることに成功する。

  10ターン

 ストムマーレン王率いるタル・プレトール軍が再びゾルマレクを襲う。兵力的にはランマレク側に劣っていたが、恐怖の魔法で守備兵を皆撤退させることに成功する。しかしタル・プレトール国内では同盟者の不死の軍勢が不気味な動きを見せていた。パドレクはタル・プレトール南部の魔法へクスを探索に向かう。吸血鬼の眷属の力を奪う夜明けのランタン(The Dawn Lantern)を発見し、保持する。皇帝ニコン率いるゾラハウレスロール軍がランマレク王国に進入。国境沿いにあったタル・プレトール騎兵を難なく撃破する。ゾルマレク周辺では泥沼の戦闘が繰り広げられているが、ランマレク軍による反撃は失敗。帝国軍団が壊滅する。大鎌半島のロックライダー達がタル・プレトール西部国境の町マー・スキレイン(Mar Skirain)へ舞い降りる。守備隊は不意を付かれ壊滅する。スターキーパーはスタヴロールの西部にある魔法へクスへ探索に赴くが、その地で最強の魔獣スラッグ(Slug)と遭遇する。しかし何とか危ういところでこれを打ち負かす。大鎌半島のスカイドール(Skydor)が自国内の魔法へクスでファミールの剣(The Sword Famir)を発見。この魔竜ススストスを倒すために鍛えられた剣は、新たな主を宿敵の下へと導き、見事これを討ち取る。

  11ターン

 ゾルマレクにあるタル・プレトール軍がランマレク軍に攻撃をかける。城外へ打って出たタル・プレトール歩兵部隊はランマレク騎兵と帝国軍団に平地で捕捉され、散々に打ち破られた。国王ストムマーレンだけがゾルマレクに逃げ帰る。トル・モーンが黄泉の国より帰還。パドレク・ダー・コイムはタル・プレトール国内のファーナン・コンニバー傭兵軍と合流、マー・スキレインを攻城兵器で攻撃。町は陥落し、敗北したロックライダー達は死者の軍隊としてよみがえる。そしてこれにより、タル・プレトール国内すべての町や都市が亡者軍の支配下に入れられる状況になった。これを良い機会と死霊術使は今まで同盟者であったタル・プレトール王国を裏切り、その支配権を簒奪、自らの支配下に領有することを宣言した。こにタル・プレトール王国は滅亡。国王ストムマーレンは国を失い一人、諸王国軍に下った。一方帝国主力軍はランマレク北部の町ター・タ・ラムまで後一歩と迫る。ここでスラッグを倒して当代最強の者となったスターキーパーと大鎌半島のスカイドールがファミールの剣を持って帝国軍に合流する。ファミールの剣は最強のアンデットさえも消滅させることが出来る武器であった。南部ではロードラム王指揮するランマレク騎兵・帝国正規軍団連合部隊がゾルマレクを落とす。この戦いがゾルマレクをめぐる激しい争奪戦に終止符を打つこととなり、ランマレク側が首都を最終的に奪還する。ケラロン・オイレットではアンデット軍の一部が殲滅され、国内に唯一染みのように残るのはケラロン東部の港町ファー・バーガーを占拠する吸血鬼たちだけとなった。諸王国連合軍の使者としてストムマーレンは大陸最西端の国ファーラリエへと向かい、連合軍への参加を呼びかけるが、さすがに先ほどまで敵陣営にあった者の意見は聞き入れられない。

  12ターン

 ファーナン・コンニバー傭兵軍とパドレクは国境を超え大鎌半島のファーノシュ(Farnosh)へ攻め込む。町はすぐに陥落する。ター・タ・ラム付近では接近する帝国軍を足止めするためフラグリエルが炎の壁を作り出し、朽ち果てた亡者の駆る騎馬部隊を展開させてきた。これに対してニコン五世は亡者の騎兵をすり抜ける強行軍を行い、帝国軍はター・タ・ラムの攻撃位置につく。スカイドールは祖国の防衛のため、ファミールの剣をスカイキーパーに渡し大鎌半島へと戻る。ター・タ・ラムの戦いは一方的であった。ケビールの魔術がグレーター・ヴァンパイアたちの負の生命を奪い、ニコン五世の炎の魔術がレッサー・ヴァンパイアの群れを焼き尽くす。指揮を取るスターキーパーはファミールの剣を掲げ城内へと友軍を導く、主力の吸血鬼たちを失った亡者の群れは帝国軍に蹂躙され、その混乱のなかトル・モーンとスターキーパーが戦場で会い見える。魔剣の力でこの吸血鬼の貴族に永遠の死を与えたスターキーパーは戦闘の勝利とランマレク王国の復興を宣言する。傭兵フラグリエルは戦いの最中行方知れずとなった。アハウトシエロンの魔術師ナーモレンはゾルマレクで駐屯中のランマレク軍へ合流。自らが鍛えた英雄の剣(Hero's Sword)を携えて陣営を訪れた。魔術師は剣をロードラム王に渡す。海軍国ファーラリエは結局、死霊術使に宣戦すること約束する。

  13ターン

 かつての威力を失った吸血鬼側は守りを固める。パドレクはタル・プレトール最北の港町プレトレックに篭城する。諸王国軍は死霊術使最後の拠点である旧タル・プレトール王国へと雪崩をうって侵攻する。攻撃は二方向から行われ、南ではロードラム率いるランマレク・帝国連合軍が港湾都市スジンビア(Szimbir)のレッサー・ヴァンパイアを殲滅、町を解放する。北方では皇帝ニコン五世指揮下のゾラハウレスロール帝国主力軍がマー・マレク(Mar Marech)のレッサー・ヴァンパイアを撃滅する。ケラロン・オイレットではこの戦争中最も血みどろの戦いのひとつが繰り広げられた。吸血鬼が支配する共和国内最後の町、ファー・バーガーへコス・ドル・コス傭兵軍、ケラロン・オイレット連合軍が攻撃を仕掛けた。町はレッサー・ヴァンパイアとグレーター・ヴァンパイアの大群が守っており、リビング・ソードの助けを借りてもなお苦戦を強いられた。結局人間側が勝利したが、その犠牲は大きくほぼ全軍が失われた。

  14ターン

 ケラロンでは先に敗れた吸血鬼たちがファー・バーガーに舞い戻ってくる。コス・ドル・コス、グリップ・ヌドらは数少ない守備隊を率いて果敢に戦うが、多くの兵が倒れてゆく。が、にわかに戦場が静かになり、守備隊の全滅と引き換えに町を守り抜いたことに気づく。タル・プレトールではロードラム軍がかつては自らの部下達だった亡者の軍団を蹴散らしつつ北上。ファーラリエの海兵がタル・プレトール西端の都市マー・スキレインを占領。ニコン五世の帝国軍も旧タルプラトール首都コンフルーエンス(The Confluence)を攻囲、守備側の亡者軍を撃破して入城する。

  勝敗判定

諸王国軍圧勝。死霊術使支配地域税収:15