ベリサリウス リプレイ
S&T 210号 「ベリサリウス」リプレイ 8月4日ターカヌ邸にて

 ながわさんと私がプレイした「ベリサリウス」のリプレイです。このゲームは今回が初プレイでした。私が蛮族、ながわさんが帝国を受け持ちました。またシナリオは3のキャンペーンを行うつもりでしたが、結果的にシナリオ1をプレイする事と成りました。

 まずセットアップで約1時間ほどかかりました。キチンと整理してあったながわさんのユニットを使ってこの時間でしたので、ごった煮状態の私のユニットなら2時間はかかっていたでしょう。今回は私とながわさん共に都市に1ユニットを置き、それ以外に攻勢用のスタックを作るという感じで配置してみました。これがある意味間違いだったと気がついたのは、実際のプレイを待たなければなりませんでした。

今シナリオを見たら「Pillage Marker」を置くという都市があります。これは配置ミスです。このプレイでは置き忘れています。

 セットアップが終わり、マップ全体を見回すと、やはり蛮族勢力が少ないというのが改めて分かります。ペルシアとアルメニアだけですし、アルメニアは弱小勢力の1つでしかありません。ペルシアは最強の勢力の1つですが、初期はそれほどユニットが多くありません。対して帝国はコンスタンチノープル周辺からエジプトまでの強めの勢力で構成されています。税収量でも倍以上の差があります。これで勝負になるのかならないのかは、ゲームを進めてみなければ分かりません。

第1ターン・蛮族プレイヤーターン

 まずイベントで「東方の反乱」が出ます。これはペルシア・アルメニアといった東方諸地方での反乱チェックです。これで反乱が起きると、プレイヤー支配の地方は中立に、中立の地方は蛮族支配に変わります。

蛮族プレイヤー(以下蛮族)「もしこれでペルシアとか中立化したらどうなるんですか?」
帝国プレイヤー(以下帝国)「外交チットが無いと、そこで終わりでしょうね。」
蛮族「それだけは嫌ですね(笑)。」

2地方しかない蛮族プレイヤーにとっては、死活問題のチェックでした。結果は全ての地方で「影響無し」。ここで終わらなくて良かった〜。

このゲームの「ランダムイベント」は過激な物が多いです。また不可避な物が多く、まさに天災と言えると思います。まあイベントはこれくらいでないと目立ちませんが。
ちなみに、このイベントフェイズはルール違反です。最初のターンの第1プレイヤーターンにはランダムイベントフェイズはありません。

 次の外交フェイズで「Ostrogoths」を自陣に引き込む試みに失敗し、なかなか上手くいきません。というか、エージェントだけでは成功する方がおかしいのですが。

 また各種雇用で戦力を充実させる以上にストラタジェムマーカーを購入しました。外交が命と判断したからです。6個購入しました。当然戦力も充実させましたが、これにはルールの読み間違いがあり、金を払う雇用は都市やコロニーなら2つ以上でも置けるとしていました。実際は各ターン各雇用方法で1個ずつでした。

 お待ちかねのオペレーションフェイズです。ペルシアは2人のリーダーに戦力を集中させ、行動させました。Mihr−Mihroeに率いられた主力軍はDaraを占拠。またKavadh率いる遊撃軍はPalmyraを占拠します。

帝国「1ユニットしかいない都市を攻撃してストラタジェムマーカーを入手するのが効率良さそうですね。」

このゲームでは戦闘の結果、ストラタジェムマーカーを入手したり手放したりしなければなりません。マーカーの中には「勝利に対する報酬要求」みたいな物もあります。が、ほとんどは良い影響を持つ物です。例えば外交に役に立つ物、戦闘力を2倍にする物、収入やユニットを追加してくれる物等々。はっきり言ってこの引きの差が全てを決すると言っても過言では有りません。購入もできますので、なるべく購入した方が良いと思います。

アルメニア軍はTrapesusを占拠します。なかなか順調…でないのは、後のターンが証明しています。

第1ターン・帝国プレイヤーターン

 イベントは東方で戦争。何も無し。

 外交フェイズでは「Ostrogoths」に試み、見事成功します。

帝国「ローマは勝利得点に有利なので、良いですね。いつ裏切るか分かりませんけど。」

 各種雇用ではストラタジェムマーカーと戦力を、その優位な経済力で大量に雇用します。この兵力をBelisarius軍とMundas軍に分けます。

 オペレーションフェイズでBelisarius軍はDaraの蛮族主力軍を撃破します。さすがベリサリウス。またMundas軍はCaesareaで戦力を集中させました。

このゲームのリーダーは強いです。特に攻撃時には必需品です。星1つのリーダーは戦闘力を2倍にします。また星2つのリーダーは3倍にしてくれます。Belisariusは星2つのリーダーですので、とても強いです。

第2ターン・蛮族プレイヤーターン

 イベントは蛮族で反乱です。これで「Slavs」が蛮族側に入りました。

蛮族「Slavsには都市が無いですので、全力で出動できますね。」

実はここまで反乱2回、9回チェックして3以下が出たのは1回のみ。何故か各地方の皆さん腰が重いです。

 外交はVisigothsに試みるも失敗。

 雇用ではストラタジェムマーカーを主に購入しました。引いたのは主に「強行軍」でがっかり。ところがこれが大変な効果をもたらすのです。

 オペレーションフェイズです。Slavs軍はPhilippousとAdrianopolisを占拠します。アルメニア軍は移動ミスした帝国軍を撃破します。
ペルシアではリーダーがKavadhしかいませんし、ペルシアから離れたPalmyraにいますので、これをまずNisbisに戻します。そして強行軍。DaraのBelisarius軍を3回攻撃して撃破します。また強行軍を2回使い、Edessa・Caesareaの軍をも撃破。たった1スタックが帝国主力軍2つを撃破しました。そしてNigaeaまで達します。小戦力しかないConstantinopolisは風前の灯火でしたが、ここで強行軍マーカーが切れてオペレーション終了。残念。

 見にくいですがこのターンのスタート時の拡大図です。紫と肌色が帝国、黄色っぽいのが蛮族です。左上の紫のユニットがある場所がConstantinopolisです。戦闘のほとんどはこの現トルコ国周辺で行われました。このターンの強行軍では右の紫2つと真中と左の肌色のスタックを蹴散らしました。

帝国「強行軍は強烈ですね。」
蛮族「というか、強行軍のルールが合っているか不安ですけど。」
帝国「強行軍はリアクションに使うつもりでしたけど、これは自分のターンに使った方が良いですね。」

ちなみにこのゲームではオペレーションポイントがある限り何回でも戦闘できます。また戦闘では1:1だと攻撃側有利です。その為1:1さえ作れればかなり強い1スタックに対して何回も攻撃して全滅させる事も出来ます。また強行軍を使うとオペレーションポイントを再度決める事が出来ます。

第2ターン・帝国プレイヤーターン

 イベントは西方で反乱。結果は全ての地方で「影響無し」。全然反乱が起きません。どうなっているのでしょうか。

 各種雇用ではストラタジェムマーカーでBelisariusを復活させます。また税収時に貨幣改革で大量収入を得て、大兵力を雇用します。また「テオドラの介入」でリーダー登場のマーカーを再度入手します。

 Justinian率いる主力軍はNigaeaのKavadh軍を強行軍を使い撃破します。またこの軍はPhilippousとAdrianopolisのSlavs軍をも撃破。強行軍恐るべし。Belisarius軍はアルメニア軍を撃破し、Dvinまで達します。

第3ターン・蛮族プレイヤーターン

 イベントはコンスタンチノープルへの供給ですが、Alexandriaに海軍がありますので何も無し。

 外交ではThraciaとOstrogothsに試みますが、両方失敗。

 実は前のターンに撃破されたKavadh軍がペルシアの、いや蛮族のほとんど最後の戦力だったので、取り敢えず戦力の再編に重点を置きました。

 オペレーションフェイズではPhraspaとKtesiphonにGarrisonを集中させました。まああまり意味は無いのですが。それ以外の精鋭は盤外ボックスに配置しました。

蛮族「リーダーがいないともう攻撃は勝てませんね。」

第3ターン・帝国プレイヤーターン

 イベントは?。でも何も起こりませんでした。

 雇用ではほとんど全ての使えるユニットを雇用します。またMundasも復活します。さすが金持ちの帝国です。

 もはや抵抗力の無いペルシア軍を撃破し、PhraspaとKtesiphonを奪取します。

 …というところで蛮族が投了し、ゲーム終了しました。ペルシアボックスには精鋭が集まっていましたので、もっと続けたら別の結果になっていたかもしれませんが、リーダーがいなくては戦闘に勝ちにくいのも事実ですし、そのマーカーを引いてくるのはなかなか難しいですので、ここらで終了するのが良い感じがしました。

 

プレイ感想

 何と言いますか、イベントと外交次第でどうなるのか全く分かりません。今回は蛮族の外交やイベントが上手く行きませんでしたので簡単に終わってしまいましたが、もし第1ターンに「帝国の反乱」とかで2・3地方が中立となっていたら、逆に帝国が全く良い所無く終わっていたかもしれません。戦闘とか展開は派手なのですが、実際このゲームを左右するのはイベントとチット引きだと言えるかもしれません。

 また戦闘は1:1だと攻撃側が有利です。1さえ出さなければ(攻撃側全滅)、オペレーションポイントが続くまで何度でも攻撃できますし、4以上だと防御側に何らかの損害を与えられます。都市にいると防御側の戦闘力は2倍になりますので、攻撃側はぜひリーダーが必要ですが。

 収入は都市をユニットを置いていないと入ってきません。また自軍のユニットを置いておけば敵の都市でも収入があります。ですので通常弱いガリソンを置いて収入を確保するのですが、戦闘で簡単に負けてマーカーを与えてしまいますので、敵が来そうな場所への配置はお勧めできません。ユニットの損失は痛くありませんが、ストラタジェムマーカーを与えたり返す事になったりというのは嫌です。帝国ならアフリカとか西ヨーロッパの蛮族と隣接していない都市への配置が良いと思います。蛮族は取り敢えずペルシア内陸が良いと思います。

 また今回フルオプションでプレイしましたが、Public WorkとかColonyとかPillageとか、全く使いませんでした。使い所が難しいですし、すぐ相手に取られるのが分かりますので、不用意に作れませんでした。1度くらい試しても良かったです。

 ですがゲーム自体は非常に楽しい感じを受けました。運次第という感もありますが、盤上では戦略を楽しむ事も出来ますし、外交で味方に引き込む感じも良いです。日本で言いますと関ヶ原と同じ様な感覚があります。自分の軍隊が信用できない戦争というのは、なかなか緊張感があります。エラータが発表されたらもう1度プレイしてみたいです。



 

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