ヘゲモン リプレイ 2
第7ターン(春)

 このターン、マケドニアは攻勢をかけます。第1軍と第4軍がヘレネスの第4軍に襲い掛かります。ヘレネスには第2軍と他のスタックが援軍に駆けつけます。

 このゲーム、戦闘は援軍を呼び入れることができます。攻撃側が「もうやめ」と言うまで、双方隣接するスタックが交互に1つずつ援軍としてそのヘクスの戦闘に参加させられます。ですので防御側は後備の戦力が無いと、不利な状況で戦闘に突入しなければなりません。戦闘中はスタック制限・補給制限がありませんので、結構な数のユニットが1つの戦闘に参加することもあります。

 両軍合わせて40を超えるユニットが戦闘を行い、結果マケドニアが勝利し、ヘレネス軍はElataiaまで戦線を後退させます。しかしながら勝ったと言ってもマケドニア軍もかなりの損害を出していて、後備の兵力を補充しないと戦闘は無理という状況です。

 「春は補給制限が厳しい」とか書いていながら、この春ターンに大攻勢をかけられた訳は、実は補給判定フェイズは移動フェイズの前にあるというのが理由です。マケドニアは先攻で、移動の前に補給判定しますから、もうこのターンには判定する必要はありません。次のターンは夏ですので、補給は楽になります。逆にヘレネスはこれから補給判定フェイズ・移動フェイズとある為、戦力を集中できていない状況でしたので、このような攻勢が可能になりました。当然こういうことを考えて作られているのでしょうけど、このゲームで唯一のチャンスなのです。

 またDoris方面は相変わらずの攻囲中で、まだまだ落ちません。

 ヘレネス軍はElataiaを諦め、Khaironeia付近まで戦力を下げます。実はElataiaは城塞都市では無い為、守るには向かないのです。

 よくよく見るとマケドニアの第1軍は包囲される可能性がありますね。また攻囲専門リーダーPolyeidosも前線に到着しています。

第8ターン(夏)

 このターンから10ターン、夏が続きます。このゲームは1ターンの長さは決まっていません。例えば冬ターンは1ターンで7週間ですし、夏は1ターン2週間だったりします。また攻囲はターン数ではなく週数でコラムが決まります。

 既にかなりの戦力をすり減らしているマケドニアは後方からやってくる補充を待つため、Elataiaを保持しつつ、後方の都市を攻囲します。

 ヘレネスも隊形を整える為か、攻勢に出る事無くターン終了。

 

第9ターン(夏)

 マケドニアは後退し、Thronion付近で再編成しています。PolyeidosはDoris方面に回り、攻囲しています。

 ヘレネスもKhaironeia付近で再編成中。増援を待っているのか、大攻勢を狙っているのか、といったところ。

 両軍とも第7ターンの戦闘が結構響いている感じです。その直前まではどちらも攻勢に出られるという戦力を持っていましたが、現在はどちらも攻勢に出られないという戦力しか持っていない感じです。

第10ターン(夏)

 朝からプレイして既に夜の8時過ぎ。これを最後のターンにしましょうという提案をむりやり飲んでいただきました。丁度ターン数でゲームの半分といったところ。

 Khaironeia方面のマケドニア軍は補充も終わり、前進してKhaironeia直前のParapotamioiを攻囲。結局こちらはこれだけ。

 Doris方面は攻囲が終了し、波乱の予感。こちらは両軍ともほぼ無傷ですので、攻勢に出るだけの体力が残っています。

 ヘレネスはDoris方面で攻勢に出ます。Kytinionを占領したマケドニア第2軍をヘレネス第1軍が包囲攻撃をかけます。マケドニアは増援無しでの戦闘となりましたが、防御側の有利さでマケドニアの勝利。両軍ともかなり派手な損害を出して終焉を迎えました。

 

プレイ感想

 「いやー、疲れた」というのがとりあえずの感想です。特に慣れない内は遅々としてプレイが進みません。やるべき事が、考える事がありすぎるのです。スタック制限と補給の制限なんかは、最後まで慣れませんでした。また移動コストに関しても最後までチャートを首っ引きでした。両方とも慣れてくれば特に問題が無いとは思うのですが、初めてプレイするには大変な部分ではあります。
 私が付録ゲームに期待するものとして、荒削りでも斬新でユニークなシステム(ルール)というのがありますが、このゲームではその期待は十分に答えてくれていると思います。結構斬新でユニークです。私のゲームにも採り入れたいと思うルールが幾つか見られます。このゲームでうまく機能しているかどうかはよくわかりませんが。
 また同時に、これもある意味期待と言うか予想していた部分ではあるのですが、ルールの説明不足も多く見られました。特に戦闘に関して多かったように思います。ぜひその部分をエラータなりで補足していただきたいと思います。
 細かい部分に言及すると、同盟国の活性化とかあるのですが、これが思ったほど機能していません。登場戦力が少ないのもありますし、地理的に不便な場所に登場されても困ります(現有戦力だけでも大変なのに、考えるのが面倒)。
 また城砦都市を占領したからどうという事も無いのが気になりました。この辺りはゲーム的な思考なので、「実際のこの戦役では都市の占領は無関係だった」とか言われたらどうしようもないのですが。
 いろいろ書いてきましたが、様々な欠点はあるものの、魅力的なルール・システムを持ったゲームであることは間違いない所です。

勝利条件に関して
 マケドニアの実質的勝利は「和平の成功」ですが、これはまず成功しないと思われます。一番成功し易い和平交渉の場合でも、ユニットの損害は125攻撃力まででなくてはなりません。ところが今回のゲームはそれ程極端な戦闘結果が出なかったにもかかわらず、10ターン終了時で200を超えていました。しかもこの場合の必要占領都市にはテーバイ・アテナイ本国が含まれるのです。遅延戦術とか採られたらまず不可能です。今回ようやく1番成功率の低い和平条件の2都市を占領していましたが、本当に「ようやく」占領できたのはリプレイの通りです。
 マケドニアの限定的勝利もほぼ同様です。条件はアテナイ・テーバイの士気沮喪と本国の陥落ですが、本国陥落は難しいと思われます。
 ヘレネスの戦略的勝利は難しくなさそうな気もします。フィリポス2世とアレキサンドロスの除去です。ただこれもフィリポス2世が除去された時点でアレキサンドロスを後方に回すなりされたら、全く達成できません。後方までヘレネスが侵攻できるでしょうか。基本的にヘレネスは防衛側なのです。テッサリアへの侵攻とか、考えない方が無難なのです。
 ヘレネスの暫定的勝利は、マケドニアの士気沮喪と、テッサリアより南のマケドニア軍の排除ですが、基本的に防衛側のヘレネスにはマケドニア軍の排除はほぼ不可能でしょう。
 辛勝に関して言えば、「自軍の損害が相手の半分以下」は、戦闘結果次第という気がします。結局これを狙うのが勝利への近道だと思います。
 最初から辛勝狙いしかないという勝利条件はいかがなものかという気がします。またヘレネス側は城塞都市に篭ってしまえばまず負けそうにないという感じもします。勝利条件に関しては一考する必要がありそうです。

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