トップページに戻る観戦リストに戻る19年名古屋場所場所8日目

大相撲観戦ダイジェスト

 1年ぶりの観戦となった大相撲。いつもなら酷暑で汗だくになるところだが、今年の観戦日は梅雨明け前で名古屋場所としては珍しくしのぎやすい気候となった。ついぞ、横綱として見ることがかなわなかった稀勢の里こと荒磯親方の場所入りが見れたのは、喜ぶべきことなのか(苦笑)

 幕下最後の取り組みには大横綱大鵬の孫の納谷が登場し、その次の十両最初の一番に琴櫻の孫で師匠である父親の名を継いだ琴ノ若が相次いで登場。まさに期待のサラブレッドではあるが、ふたりともまだまだ自力は伸ばしている最中である。しのぎを削りながら精進を重ねていってほしい。

 琴ノ若のような若手が十両でも台頭してきたが、その一方で今場所限りで引退したのが大ベテランの安美錦。休場中だったので最後の勇姿を見ることはかなわなかった。若手の貴ノ富士にいいところなく敗れてしまった人気力士の勢も力が落ちてしまったのか、残念である。

 ベテランと入れ替わるように入幕し、2場所目でさらに注目度が上がってきたのが小兵の炎鵬である。かつての舞の海を思わせるような独創的な取り口で人気をさらっている。この日は同じく人気者の千代丸との対戦で、千代丸にうまく裁かれて敗れてしまう。

 後半の土俵を盛り上げたのは、北陸出身で準ご当所同士の遠藤−朝乃山。とくに朝乃山は先場所の優勝で一気に人気力士の仲間入りといったところ。それから、これも準ご当所ともいえる長野県上松町出身の御嶽海。大声援を浴びながら逸ノ城を破り、大きな拍手を浴びた。

 さらに盛り上がるべき大関・横綱の登場のはずなのだが、この日から大関豪栄道が休場し、3大関が不在となる事態となって土俵もイマイチ盛り上がりに欠く。横綱白鵬が正代に体を泳がされた時だけは沸いたが、結果として鶴竜ともども初日から無傷の8連勝で締めたのであった。