トップページに戻る観戦リストに戻る18年名古屋場所場所8日目

大相撲観戦ダイジェスト

 1年ぶりの観戦となった大相撲。熱中症対策のため入り待ちも裏口に移動されるという酷暑の中、8日目の観戦に訪れた。この場所は稀勢の里が8場所連続休場、さらに白鵬、鶴竜も休場して19年ぶりの横綱不在。そのうえ、最大の注目だった栃ノ心までもが途中休場で、看板力士がいないという異例の場所になってしまう。

 アルコールと食事を済ませてからの入場であり、今回は観戦後にもビールの祭典が待っていたので、飲みながらも若干セーブ気味にしておく。幕下の観戦では、けがが多くて苦労している蘇(いける)が見事な下手ひねり。同じような細身で長野県出身の満津田は力負け。そういえば、昨年は日馬富士を倒した宇良は、大けがで三段目に陥落。復活を期したい。

 

 十両も個性的な力士がどんどん上がってくるようになってきたが、その中でも小兵の照強が関取の座を守り続けている。この日も切れ味のいい技を見せてくれた。また、大ベテラン同士の安美錦−豪風は短い時間ながら、立ち合いの駆け引きなど見せ場を作ってくれた一番だ。

 幕内前半の熱戦といえば、遠藤−妙義龍だろう。妙義龍の速攻相撲に土俵際まで詰まった遠藤が捨て身の逆転技。結局、同体取り直しになり、その一番では遠藤がつかまえて完勝した。名古屋がご当所の遠藤の熱戦だけに、場内のボルテージが一気に高まったのである。

 後半はやはり御嶽海に注目が集まる。彼も名古屋はご当所同然で、場内は大歓声に包まれた。千代の国は分がいい相手ではあるが、一瞬攻め込まれる場面もあり、場内に悲鳴が上がるも、最後は相性のよさで寄り切った。これで無傷の8連勝での勝ち越しを決め、後半戦さらに注目を浴びる。

 横綱不在のなかでしっかりしてほしい大関陣だが、豪栄道は魁聖に体力負けしそうになり、逆転のすくい投げで星を拾う。高安は実力差がある輝相手だったので、こちらは無難に退けたという感じだった。だが、このあと後半戦でも星を落としがちの二人は、優勝争いを先導することすらできなかったのある。

※この場所、御嶽海が初優勝しました