トップページに戻る過去の観戦記に戻る観戦リストに戻る14年初場所7日目

大相撲観戦ダイジェスト

初めて幕下に上がった大原

 今年の大相撲観戦のスタートは、例年通り初場所から。7日目のチケットをAます席で確保した。昨年秋場所、同じ席で酒を飲み過ぎた醜態の反省から、今回は飲み過ぎ注意でしっかり観戦したい。というわけで、この日は前相撲から観戦を開始。新弟子とはいえ、どれもいい体格をしている子ばかりであった。

 日本相撲協会のホームページで行っていたネット中継が、今場所から有料化されてしまい、昔通り下の番付の土俵を見ることができなくなったため、生観戦は貴重な機会である。改名で一躍有名になった宇瑠虎も登場し、石原山を相手に動き回ってかく乱する持ち味の相撲で勝利。大歓声を浴びた。

 写真上の大原。新弟子のころから注目してきた力士であるが、ついに幕下まで上がってきた。体も肉がついてきた感じで、期待通り成長している。ただ、さすがに幕下の壁は厚い。この日はベテランの翔傑との対戦で、大きな力士に抱えられてしまって力負けした。

 十両では、久しぶりに佐田の海が復帰を果たし、波に乗ってきている。大けがで陥落し、やや低迷していた感があるが、今場所は持ち味の速攻が冴えわたっている。この日も大喜鵬相手にどんどん前に出る相撲で圧倒した。ひいき力士の一人だけに、今年は新入幕へと飛躍してほしい。大喜鵬にも頑張ってほしいのだが・・・

 

左瞼を腫らして土俵入りする遠藤
綱取りの稀勢の里は?  幕内で大声援を浴びる遠藤。技術力の高さは、早くも幕内指折りの存在になったとも思う。巨漢ぞろいの幕内では、立ち合いに馬力負けすることも多く、それを受け止める体力、地力をつけることが課題であろう。ともあれ、この日も玉鷲をうまい相撲で堂々と破り、大きな拍手を受けた。

 綱取りの稀勢の里はこの日までに早くも2敗と崖っぷち。星の上がらない安美錦に中に入られて苦戦の末、ようやく白星。ただ、このあと崩れて綱取りは振り出しに戻ってしまう。日馬富士休場で一人横綱となった白鵬は、豊響になにもさせず、上手投げでころがして貫録の横綱相撲を見せつけた。両者の差はまだまだ歴然としているとの印象を受けた。