トップページに戻る過去の観戦記に戻る観戦リストに戻る13年秋場所8日目

大相撲観戦ダイジェスト

序の口から再起をかける慶天海

 夏が過ぎ、今年も秋場所がやってきた。今場所は綱取り、大関取りといった大きな話題はなく、注目を一身に集めるのは新入幕の遠藤だった。初土俵から所要3場所での新入幕は史上最速で、相撲の型を持った力士だけに久々に注目される日本人力士である。その遠藤登場を楽しみに私の観戦もいつもどおり序の口の最初に一番から。

 最近、大けがで番付を大きく下げ、序の口や前相撲から再起を図る力士が増えている。写真左の慶天海もその一人。新十両の場所中にけがに見舞われ、休場を続けて序の口に落ち、この場所から復帰した。けがの状態は万全ではなかろうが、さすがにこの地位では敵なし。この日も貫録勝ちをした。

 諏訪市出身の銀星山が序二段で登場した。彼の相撲を生で観戦したことはほとんどない。私にとっては数少ない、というか唯一のご当所力士なので声援をおくってみたが、体力に勝る相手には通じなかった。ただ、デビュー当時よりも肉が付いてきたような感じがするので、これからに期待したい。

 国技館での観戦で毎回楽しみにしているのが、館内にある相撲博物館の企画展。今回は今年還暦土俵入りを行った北の湖理事長にちなんで、還暦土俵入りをした元横綱の特集をやっていた。太刀山、常ノ花、栃木山、栃錦、初代若乃花、大鵬等々、ずらりと名横綱が並ぶ。還暦まで元気でいるのもお相撲さんにとっては大変なのかもしれないと実感した。

熱戦を繰り広げた朝赤龍−蒼国来

横綱白鵬が大技呼び戻しを決めた

 錦糸町で昼酒をやってきて、すっかり酔っぱらって国技館に再入場したときには十両土俵入りの直前まできていた。十両では期待の照ノ富士、大砂嵐がそろっていい相撲で完勝。いずれこの二人も幕内上位に名を連ねるだろう。そして先場所復帰した蒼国来は動きも体もさらに戻ってきている感じで、この日は朝赤龍のうまさに敗れたものの、幕内返り咲きも難しくはない。

 さて、新入幕で注目される遠藤であるが、この日は巨漢臥牙丸との対戦。こういう相手とは今まで取ったことがないのだろう、完全に圧力に負けてしまったという感じだった。その後の幕内の土俵・・・実は国技館でさらに酒をあおってしまい、ほとんど記憶にない。ただ、横綱白鵬が宝富士を豪快な呼び戻しで破ったことだけは記載しておく(それも覚えてないが・・・苦笑)