トップページに戻る過去の観戦記に戻る観戦リストに戻る13年春場所初日

大相撲観戦ダイジェスト

負けた森麗も勝ち名乗り?のそんきょをした

 今年も無事に大阪の春場所がやってきた。今までこんな表現は使わなくてもよかったのだが(苦笑)。それはさておき、いつものとおり序の口最初の取り組みから観戦を始める。途中、なんばで昼食を兼ねての軽い飲み歩きはするが、結びの一番までほぼ大相撲三昧の一日となる。

 序二段で注目の対戦が組まれた。一部ファンが多い森麗−若戸大橋戦である。それまで静かな場内も異様な雰囲気に包まれる中、気合十分で臨んだ若戸大橋が終始先手を取って攻め、防戦に追われた森麗を破った。左の写真は勝ち名乗りの場面であるが、なぜか負けた森麗もそんきょをしている・・・

 幕下では、この場所10枚目格付け出しデビューを果たした遠藤に注目が集まった。なかなかいい面構えをしていて、強くなれば人気も上がりそうである。得意は突き押しに左四つで、この日初めて相撲を見せてもらったが、四つ身の形がなかなかよく、寄っていくときもしっかり腰が割れている。期待したい逸材だ。

 十両土俵入りに高見盛(現振分親方)の姿がないのはいかにも寂しいが仕方ない。若い力がどんどん台頭してきており、千代鳳や大喜鵬は新入幕をかけた場所になる。一方で十両に陥落した雅山。元大関が十両の土俵に上がることは賛否あるだろうが、自分の相撲を取りきる姿勢は常に賞賛に値する。

幕下10枚目格付け出しデビューの遠藤
難敵安美錦を力で退けた白鵬  横綱土俵入りでは、日馬富士が初めて東横綱で、白鵬は3年ぶりの西横綱として上がった。大阪場所とあって、ご当所の豪栄道や妙義龍、勢、栃乃若には大きな声援がおくられた。とりわけ豪栄道と勢は人気を二分する感じである。初日は明暗を分けたが、とくに豪栄道には来年大関でご当所を迎えてほしい。

 大関4人がそろって白星を挙げたあと、白鵬は難敵の安美錦と対戦。攻め込まれて危ない場面もあったが、最後は小手投げを打って力でねじ伏せた。結びの日馬富士は先場所の全勝優勝が自信になったのか、栃煌山をよく見て退け貫禄をみせた。結果、横綱大関安泰の初日となったのである。