トップページに戻る過去の観戦記に戻る観戦リストに戻る10年 秋場所2日目

大相撲観戦ダイジェスト

力士が来ない・・・(ビデオクリップの映像より)

 秋場所2日目は恒例の序の口からの観戦である。意地員席問題で1階升席への出入り制限があるため、土俵周りは閑散。木の音が入り、いよいよ取り組みかと思いきや何と西方力士・本山が姿を現さないというハプニングが発生した。不戦敗は何とか温情でまぬがれた。

 下の力士たちの何人かに注目している。序の口の若戸大橋はなぜかまげを落とした姿で登場し、白星スタートとなった。森麗はせっかくいい形になりながら攻めあぐねて根気負け。期待の序二段・大原はなかに入れない相手のうまい相撲の前に叩き落とされて黒星となった。
※若戸大橋は入門以来初めての勝ち越し!

 期待といえば、私だけでなく角界が期待と注目を寄せる三段目力士がいる。中学卒で立派な体格を持つ達(写真右)である。素質は末の横綱大関ともいえるものを持っており、この日もとにかく前に出る相撲で相手を圧倒した。技量はまだまだ勉強が必要でいずれ壁にぶつかるだろうが、どう克服するかも楽しみだ。

 幕下にも期待の力士たちが徐々に上がってきている。貴乃花部屋の双子力士の一人、貴斗志は関取経験者の白乃波を破って自信の一勝を上げた。貴乃花親方は審判部長に抜擢されており、弟子としては早く親方が審判を務める十両の土俵に上がりたいところ。もう一人の貴月芳ともども頑張ってほしい。

期待の大物・達
把瑠都−稀勢の里の熱戦  幕内の土俵では、人気の高見盛が逆転のはたき込みで2連勝スタート。昨日完敗した栃煌山は本来の相撲で新関脇初白星を上げ、この後も好調に勝ち星を積み重ねる。大関は把瑠都が稀勢の里を攻め込みながら、腰高の欠点から逆襲を許して早くも黒星がついてしまう。魁皇は本来の相撲で若の里を一蹴した。

 そして結びは横綱白鵬が曲者の時天空の挑戦を受けた。が、相撲は立ち会いの圧力勝ちなのか、時天空ばったりと手を付いてあっけなく決まった。白鵬はこのあと、千代の富士の53連勝を抜き去り、昭和以降単独2位の連勝をばく進することになる。