トップページに戻る過去の観戦記に戻る観戦リストに戻る10年名古屋場所10日目

大相撲観戦ダイジェスト

見習い行司の式守将  この名古屋場所も二日連続の観戦となった。この日は序の口最初の一番からの観戦である。まだ入門したばかりの初々しい力士たちが続々出てきたのだが、同じように見習いの行司や呼び出しも登場する。写真左の式守将も見習い行司。土俵上での声が小さく、勝負審判から注意される一幕もあった。

 今場所も序二段に残った若戸大橋に注目した。体つきはかなり大きくなってきており、課題の立ち会いがしっかりできれば前に出る圧力はある。この日は勝利したが、場所は負け越し。目標の勝ち越し目指してさらに精進してほしい。ちなみに7番相撲の相手は森麗であった。

 もうひとり、序二段で注目しているのが大原。細身小柄ながらも相撲のうまさを見せており、この日は体の大きい相手に上手を取られながらも、それを切る技術を見せて勝利。小兵に加え、愛知県出身とあって序二段の相撲で一番の拍手をもらっていた。彼の課題はもっと体を大きくすることだけだ。

 一気に十両まで飛ぶが、今場所楽しみな新十両力士が誕生した。佐田の海である。オールドファンには懐かしい四股名で、彼の父は元小結の佐田の海。きっぷのいい速攻相撲で人気があった。息子の佐田の海も父譲りの差し身のうまさなどを見せてくれる。体幹にもっと力強さが身に付けば面白い。

父は元小結の新十両佐田の海
負傷し、手首を押さえて土俵を降りる魁皇  幕内前半では高見盛と並び、初日から連勝街道を走っている豊真将が歓声を集めている。番付を下げたこともあるが、今場所は積極的な相撲を見せ波に乗っている。この日は新入幕の臥牙丸に当たり負けせず、下手投げに破って10連勝達成。大関戦などで終盤失速したが、見事敢闘賞を受賞した。

 大関魁皇が今場所も頑張っている。ただ、この日の琴欧洲戦で投げを打たれて土俵に落ちた際、左肩を負傷するアクシデントがあり、翌日から休場してしまう。いよいよ土俵人生最大の試練が秋場所やってくる。横綱白鵬は稀勢の里に手こずりながらも勝利。結局3場所連続全勝優勝で47連勝に伸ばした。