トップページに戻る過去の観戦記に戻る観戦リストに戻る10年夏場所14日目

大相撲観戦ダイジェスト

序二段に上がった若戸大橋  夏場所観戦は大詰めの14日目ということになった。今場所前に購入した一眼レフをたずさえての初観戦は、初場所とほぼ同じ向こう正面の東方寄り。下の力士の取り組みはいつもどおりたまり席近くに陣取って観戦をする。夏場所は新採用された行司、呼び出しの初々しい姿を見ることもできる。

 右写真の力士は若戸大橋である。北九州出身ということで、地元にある橋の名前をしこ名につけてもらったようだ。この力士、まだ勝ち越しが一度もないが、今場所はたくさんの新弟子に押し上げられて序二段に格上げ。この日勝ち越しをかけた一番だったが残念ながら敗れてしまう。くやしそうだった。

 終盤戦とあって、7番相撲の幕下以下では勝ち越しをかけた取り組みも多く、熱戦もしばしば見られた。半面で、安易な立ち合いの注文相撲であっけなく決まる一番もあった。期待したい直江や栃乃若がこんな相撲を取っているので正直がっかり。若いうちは負けても前に出る相撲を取ってほしい。

 幕内優勝はすでに13日目に白鵬が早々と決めてしまい、その点では興味がそがれたが、力士たちにとっては最終盤のこの2日間が大事。とりわけ、入れ替え戦的要素の強い十両−幕下の対戦は白熱した。そのひとつ、益荒海が若天狼を堂々の押し出しに破って幕下筆頭で勝ち越し。十両復帰を決定づけた。

幕内土俵入り。高見盛らの姿が見える
驚きの黄金回し姿の横綱白鵬  幕内土俵入り、横綱土俵入りで場内は一気に華やいだ雰囲気と熱気に包まれる。前半戦ではやはり一番人気は高見盛。今場所は早々勝ち越しを決めていたが、この日は豊響にあっけなく敗れてがっかりの引き上げ。期待の若手三役もこの日こそ勝ってくれたが、場所全体ではピリッとしなかった。

 勝ち越しをかけた魁皇が安美錦に勝ち、通算999勝目を上げた。何度も書いているが、今場所も魁皇を応援できたのはありがたかった。結びは優勝を決めている白鵬が何と黄金の回し姿で登場するサプライズ。琴欧洲戦は長い相撲になったものの、最後は横綱の貫録勝ち。やはり強い!