トップページに戻る過去の観戦記に戻る観戦リストに戻る10年初場所初日

大相撲観戦ダイジェスト

土俵入り前の十両力士  10年の相撲観戦道楽はじめは、初場所初日から早くもスタートした。初日独特の雰囲気に、1年始めの場所ということも加わり、どの力士も「始めよければ」という気持ちで土俵に挑む。序二段の中盤ではその気持ちが伝わるような熱戦が相次いだ。

 九州場所では改名と連続負け越しストップで一躍有名となった森麗が序二段の土俵で登場。さすがに話題性は薄れているが個人的には注目して見ていた。ただ、序二段のレベルは彼にとって高かったようで、相手に一方的に相撲を取られて敗れてしまった。

 今回も一人用升席を確保したのだが、初めて向こう正面の東方花道沿いに座った。当然のことながら東方力士たちの入退場は間近で見られる。写真上は十両土俵入り前の力士たちの姿。山本山らと談笑する妙義龍(右)はこの場所の新十両力士である。

 協会ご挨拶、幕内土俵入り、そして横綱白鵬土俵入りと間近で見る横綱大関はやはり風格がある。ただ、この日白鵬は考えられない失態を土俵入りで犯す。なんとせり上がりを飛ばしてしまったのだ。私も唖然としたが、場内もなんともいえない雰囲気が漂った瞬間だった。

このあと白鵬の土俵入りでハプニングが!
幕内最多勝を目指す魁皇の仕切り  大関魁皇は幕内最多勝の807勝をかけて雅山と対戦。分のいい相手なので期待したが、雅山の徹底して離れて取る相撲に敗れて記録ならず。残念ではあるが、3年前の初場所で初観戦以来、こうして今年の初場所も魁皇を応援できるというのはありがたいことである。

 天皇皇后両陛下をお迎えした天覧相撲のなかで、横綱はまず朝青龍が琴奨菊を寄せ付けず完勝。土俵入りを失敗した白鵬には「何かありそうだ」と番狂わせを期待したのだが、鶴竜に対し時間はかかったが無難に退けた。今年もまた横綱の強さを見せつけられた観戦だった。