トップページに戻る過去の観戦記に戻る観戦リストに戻る09年春場所7日目

大相撲観戦ダイジェスト

二番後取り直しとなった鞠子丸−貴勇  力士たちとともに、私もほぼ一年ぶりの大阪入りとなった。大阪場所はもちろん相撲を楽しみにしているが、大阪というまちで安くて楽しい酒を飲むことも同じくらい楽しみで訪れている。今回もしこたま大衆酒場で飲ませてもらったが、それは観戦と関係ないので省略(笑)

 春場所は別名就職場所とも呼ばれ、たくさんの新弟子たちが初土俵を踏む。今年は例年よりやや少なめだとのことであるが、それでもこの日10数人の若者たちが、厳しい大相撲の世界の第一歩となる前相撲を取った。それぞれの目標に向かって頑張ってほしい。

 幕下以下の取り組みでも、時々大熱戦というのが繰り広げられる。写真上の鞠子丸(背中)−貴勇(顔)は長い相撲となったうえ、二番後取り直しに。取り直しは貴勇が勝ち、引き上げる鞠子丸のくやしそうな表情が印象的だった。もちろん場内は両者に大拍手をおくった。

 十両土俵入り。写真右の中央に写っている皇司は関取最年長のベテランで、地元兵庫県の出身。ただこの場所は成績が振るわず、14日目にはついに引退を発表。また一人、個性派の関取が土俵を去った。年寄若藤として後進の指導にあたるという。お疲れ様でした。

皇司(中央)最後の雄姿

結びの一番  幕内前半では、最初に登場した山本山と最後に登場した高見盛が人気を二分している。山本山の強さともろさはまるで両刃の剣のようで見ていて楽しい。高見盛は今さら言うまでもないが、この日は我が観戦としては久々の敗戦となり、しょんぼりしながら花道を引き上げた。

 春場所は白鵬が全勝優勝したが、この7日目ころまでは朝青龍も万全の相撲っぷりだった。稀勢の里には番狂わせも期待したが、左写真のとおり横綱がガバッと二本差しを果たしてそのまま圧倒した。もちろん白鵬も危なげなく勝ち、横綱強しを印象付けた観戦であった。