トップページに戻る過去の観戦記に戻る観戦リストに戻る09年初場所8日目

大相撲観戦ダイジェスト

新春の相撲茶屋  09年の相撲道楽は初場所8日目から始まった。昼に両国に到着したため、この日の観戦は幕下の直前からとなった。館内にある相撲案内所(相撲茶屋)には新春にふさわしく繭玉を模した飾りが付けられ、華やいだ雰囲気を演出していた。

 初場所は二日連続の観戦を計画し、メーンとなるのが明日の9日目ということで、8日目はいすB席を確保した。A席の半額に近い値段ではあるが、観戦のしやすさという点でずいぶん差がある。安いというのは最大の魅力ではあるが・・・

 右の写真の行司は、この場所十両格に昇格した木村誠二改め光之助である。十両格になれば足袋を履くことができ、それまでとは待遇も雲泥の差となる。力士たちと同様に行司の世界も精進を重ねた先に出世が待っているのである。

 十両では、苦労して関取の座をつかんだ新十両の琴国に連日温かい声援がおくられていた。また、毎場所ファンをわかせてくれるのがベテランの北桜。豪快な塩まきも健在であるが、今場所は残念ながら大負けしてしまい、十両の座を明け渡すことになりそうだ。

十両格昇格の木村光之助
安美錦を気遣う朝青龍  高見盛には当然のごとく大声援がおくられるが、もう一人幕内前半で大声援を浴びたのは新入幕の山本山。巨体を生かした理詰めの相撲とキャラクターで一躍人気者となった。この日は高見盛とそろって勝ち名乗りを受けていた。

 復活をかける横綱朝青龍は全勝で迎えたこの日、くせ者の安美錦と対戦。番狂わせにも期待したが、相撲は厳しい立ち合いから一気に安美錦を圧倒。相手が古傷のひざを痛めてしまうほどの強烈な一番だった。さすがに気遣って珍しく手を差し伸べるシーンもあった。