トップページに戻る過去の観戦記に戻る観戦リストに戻る08年名古屋場所千秋楽

大相撲観戦ダイジェスト

序の口最初の一番(朝山下)  6場所中、唯一の一人用升席を販売する名古屋場所は升席観戦の一体感を存分に味わう機会にもなる。今回は2場所連続で千秋楽のチケットを確保した。ただ、最大の焦点だった琴欧洲綱とりは序盤で消え、朝青龍も休場という寂しい場所になっていた。

 序の口最初の取り組みで、朝山下(左の写真)が登場。ホスト出身の新弟子として話題になった力士である。それから今場所も大魔王の割りが組まれていた。が、またも土俵上で勝利する姿を見ることができなかったのは残念である。

 十両の取り組みに入り、不戦勝の垂れ幕が出た。地元名古屋出身の市原が休場したのである。市原は幕下時代に一度も取り組みを見たことがなく、関取になっても春場所に続き今場所も休場。実は次の秋場所も不戦敗の場面を見せられることになる。

 協会ごあいさつを今度は正面側から見ることができた。なんとこれが北の湖理事長の最後のあいさつとなってしまう。このあと幕下の決定戦が8人によるトーナメントで、巨漢力士山本山の登場で一気に盛り上がる。決定戦は兄弟子里山が放り投げて貫禄勝ち。

千秋楽協会ご挨拶
白鵬全勝優勝の勝ち名乗り  黒海がまげをつかんで反則負けをしたり、高見盛も将司の河津掛けで豪快に負けるなど、いろいろあった土俵も終盤。地元一番人気の琴光喜は大関同士の魁皇戦に勝ったものの、やはり地元で優勝争いに食い込んでほしかった。

 すでに白鵬の優勝は決まっていたが、この日は全勝優勝をかけての琴欧洲戦。しかし、勢いも自力もすべて勝る白鵬が堂々の勝利。優勝決定の瞬間ではなかったものの、全勝優勝を勝ち取った場面に遭遇できたのは、唯一の収穫だったといえる。