トップページに戻る過去の観戦記に戻る観戦リストに戻る08年春場所7日目

大相撲観戦ダイジェスト

前相撲をとる新弟子  春場所は就職場所とも言われ、新弟子の数が最も多い。2日目から始まる前相撲の最終日となった7日目にも、数多くの取り組みが行われていた。東西に陣取って次々に呼び上げられる新弟子たち。朝青龍も白鵬も魁皇も、ここからスタートしたのである。

 一ノ矢が昨年九州場所で引退したため、一番の注目力士は大魔王となった。今回も割りが組まれ、これまで4回ともお目見え。過去3回は敗れていたが、今回は粘って勝利を物にした。なお、大魔王を呼び上げた呼び出しは貴大であった。

 地方場所のいいところは、ご当地力士へ声援がかかることである。全国区人気の高見盛などは別として、この大阪では豪栄道への声援が多かった。さらに、この日は和歌山県出身の木村山の応援団がかけつけており、一部ものすごい声援がおくられた。

 幕内に入って、強烈な一番がいきなりやってきた。垣添と新入幕の境沢の取り組みで、垣添が立会い一発お見舞いしたところ、カウンターパンチになって境沢がそのまま仰向けにひっくり返った。これには館内騒然としたのである。境沢は両膝負傷で休場となった

境沢をノックアウトし垣添仁王立ち
結びの一番。西方で水をつけるのは朝青龍  大阪府立体育館の構造のせいかもしれないが、いつも勢いよく入場する高見盛が、ドスドスと大きな足音を立てて入ってきた。大阪名物たこ焼きを食べながら観戦していた私も、さすがに手を止めて高見盛の一挙手一投足に注目。高見盛勝った。

 横綱は朝青龍が新小結豪風を慎重にさばき、白鵬も気合十分の稀勢の里に気合負けせず貫録勝ち。両横綱はこのあと相星のまま千秋楽決戦を行い、朝青龍が初場所のリベンジを果たして、出場停止以来の復活優勝を果たしたのであった。