トップページに戻る過去の観戦記に戻る観戦リストに戻る07年秋場所14日目

大相撲観戦ダイジェスト

場所入りする里山  今回の観戦は最終盤の14日目となった。この場所は横綱朝青龍が出場停止処分となったため、白鵬が一人横綱として独走するのではないかと言われていた。14日目となれば横綱−大関戦を当然予想するのだが、思いがけない展開が待っていたのである。

 幕下以下では大注目の一ノ矢が残念ながら割りが組まれず、大魔王はこの日登場しまたも敗北。そんな相撲観戦の合間には関取の場所入りのようすも眺めることができた。写真には撮れなかったが、把瑠都も間近で見られたがとにかくでっかい。

 幕内前半の注目を集めたのはやはり人気の高見盛。今やすっかりおなじみとなった永谷園5連発、そして時間一杯での気合注入と、場内の雰囲気は盛り上がる一方。ところが相撲は、対戦相手の豊響に一気に押し出され、しょんぼりの敗戦となる。

 この日は入場口に金属探知機があったり、警備の女性が常にうろうろしていたりと、どこか普段の場所と違う雰囲気であったが、それもそのはず、皇太子ご一家のご観戦だったのである。幕内後半に相撲ファンの愛子様とご一緒に満場の拍手で迎えられた。

高見盛戦での懸賞
皇太子ご夫妻ご観戦  皇太子ご一家が注目されたのはほんの少しの間だけで、後半戦の取り組みが始まると、ほとんどのお客は土俵に集中する。安馬−旭天鵬は旭天鵬が勝って優勝圏内に踏みとどまる。新大関琴光喜は優勝争いの見せ場なく、かろうじて二ケタに乗せ面目を保った

 結びは割りが崩され、横綱白鵬と新入幕豪栄道という予想外の取り組み。豪栄道を応援する館内の異様ともいえる雰囲気が漂ったが、白鵬が小手投げでねじ伏せて横綱の貫禄を見せた。この場所、白鵬が横綱として初めての賜杯を手にしたのであった。