旅人マイケルオズの見聞録 「歴史の舞台を訪ねて」

日本人の心に響く永遠のベストセラー「忠臣蔵」

浅野内匠頭の刃傷事件があった三月十四日からすべてが始まった・・・

大石内蔵助像と陣太鼓
 兵庫県赤穂市は岡山県との県境にある海辺の静かな都市です。この赤穂市に今から300年前、お家断絶という大事件が起こります。ご存知、藩主・浅野内匠頭の吉良上野介への刃傷事 件による、浅野家のお取りつぶしです。この事件を引き金に、浪人の身になった大石内蔵助以下四十七人が主君の恨みを晴らすため、吉良邸へ討ち入ったのであります。これが、いわゆる赤穂浪士の討ち入り。十二月十四日がその討ち入りの日であることは、今の若い人たちはほとんど知らないでしょう。

 99年は、NHKの大河ドラマ「元禄繚乱」が放映されました。赤穂浪士の物語を期待する向きには、ちょっとドラマの時代幅が広すぎるという感じもしましたけど、ドラマらしいフィクションも盛り込まれて、結構楽しく見させてもらいました。この放映に先駆け、私は98年の十月に東京品川など赤穂浪士ゆかりの場所を、同年十一月には赤穂市を訪れました。そのときのようすをまじえて、「忠臣蔵」のふるさとを歩いてみたいと思います。

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