酒仙もどきの面白秘話 「お通し・・・なんやそれ?」
今回は「お通し」について語ってみたいと思います。居酒屋に行くと、酒の注文と同時かすぐ後に「お通し」と称した簡単なおつまみが出てきます。「付き出し」とも言うこの料理、居酒屋などでの暗黙の了解という感じで、当たり前に出てくるのですが、外国人が「こんなものは頼んでない」と怒ったとの話も聞いたことがあります。
「お通し」も千差万別で、店によっては結構凝ったもの出すところもあり、お通しで店の実力が分かるという薀蓄をたれる人もいます(笑)。都内のある店では七輪とエビ一匹が出てきて度肝を抜かれたこともあります。一方で東京蒲田の有名酒場は小さい袋入りのピーナッツをお通し代わりに出していました。
ところ変わって大阪に行くと、とくに大衆酒場や立ち飲み店でお通しが出てきたケースに遭遇したことはほとんどありません。その代わり、ガラスケースに小鉢物が並んでいたり、どて焼きようにすぐ出せるものが用意されていたりと、お客が自分で最初のあて(肴)を頼めます。実にわかりやすく、親切です。どうでもいいような「お通し」で金を取られるなら、食べたいものを食べて勘定を払いたいものですね(爆笑) |