酒仙もどきの面白秘話 「広島お好み村で飲む」
お好み焼き文化を代表する2大都市といえば、大阪と広島ですね。大阪のお好み焼きは一般に粉もんと言われ、たこ焼きなどと同じファーストフード的な感覚ですが、広島のお好み焼きは肉と野菜と焼きそばが入って、ボリューム満点。完全食になりえるような印象が強いです。
広島を訪れたら、お好み焼きは外せないところで、数多くの店がガイドブックで紹介されています。ただ、夜の飲み歩きということを考えると、あまり腹いっぱいになってしまうとはしご酒ができなくなる、私としては痛し痒しの部分だったのですが、ほろ酔いになったところで足はふらふらと「お好み村」にやってきてしまいました(笑)
もともと戦後の復興時の屋台から出発し、プレハブの店舗街となり、今はビルのなかに店がひしめき合うにぎやかなスポットになりました。そのうちの1軒に入り、ビールを注文。お店のおばちゃんもはしご酒と知ってか、「そば抜き」で焼いてくれました。これなら野菜だけだし、しっかりと飲ませてもらいました。いかにも屋台で飲んでいるような感覚と庶民的な雰囲気、土地の人たちの社交場として定着しています。 |