酒仙もどきの面白秘話 「袋入り粉わさびにあ然・・・」 1998年夏、北海道某所
旅先にかかわらず、酒場には当たり・外れが必ずあります。その中間の「まあまあ」という店も結構多かったんですが、それはあんまり印象には残りません。くっきりと脳裏に焼き付けられるのが「これはいい店だった」「美味い料理だった」「楽しく飲めた」といういい思い出と、「何だこの店は」という怒りというかむなしさというか、そんな残念な思い出だけです。
今回はその残念な思い出を語りたいと思います。場所は北海道の某都市。名前を出すとそのまち全体の印象まで悪くしてしまうので触れません(写真を見ると、地元の方は分かるでしょうけど・・・汗)。ここに泊まった時のことです。いつものようにホテルからまちに出て、ちょっとよさそうな居酒屋を訪れました。店の雰囲気もよく、早速刺身を注文してさあ一杯やろうかと思ったその時でした。
刺身と一緒に付いてきた醤油皿の上に、なんと袋入り粉わさびが無造作に置いてあるではありませんか。これにはびっくり仰天しました。別に本わさびを出せとか、そんなことを言っているのではありません。粉わさびであっても、ちゃんと中身を出して刺身に添えるのが料理店の務めではないでしょうか。私は一気に全身の力が抜けてしまい、酒もそこそこに刺身を食って店を出てしまいました。
もう一度このまちに行く機会があれば、今度こそいい酒場に遭遇したいものです! |