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　博多で飲むといえば、屋台を思い浮かべる人も多いでしょう。福岡市内では、中洲や天神周辺など屋台が居並ぶゾーンが点在しており、多くの酔客でにぎわっている店も珍しくありません。最近ではガイドブックなどで盛んに宣伝していることもあり、観光客の姿もどっと増えてきました。一方で地元の人のなかには「私たちは屋台で飲むことはない」と言う声もあります。

　まず、認識としてもっておきたいのは、博多の屋台は決して安くはないということです。私が行ったある屋台ではビールの小ビンとおでん３品、餃子一皿で１９００円もとられました。「ぼったくり」に遭ったというより、他のお客の勘定も聞いていると、どうやら客単価が極端に高い店だったようです。これは例外だとしても、博多の屋台で飲む場合は居酒屋よりも高いという意識を持つことが重要です。

　ただし、店さえしっかりと選べば、家庭的な雰囲気や和みやすい屋台もたくさんあります。数回訪れた私の経験からして、すこし外れたようなところにあり、観光客があまり訪れないような屋台のほうが、居心地がよかったように思います。ピンからキリまでという言葉がぴったりとはまる博多の屋台。現地で「失敗だった」と思わないようあらかじめいろいろなサイトで調べてから行くのもいいでしょうね。