酒仙もどきの面白秘話 「萩之茶屋で飲むということ」 大阪市西成区
大阪府西成区の萩之茶屋は、路上生活者や簡易宿泊所暮らしのおっちゃんたちが集うまちです。一般の人は足を踏み入れるのに躊躇するようなまちですが、そうした人たちを相手にするだけにこの地区の酒場は「強者ぞろい」と言えるでしょう。朝から営業していること、テレビから流れているのは競艇や競馬中継、そしてあて(肴)が激安なこと、いずれも驚きの連続です。
萩之茶屋には何度か行っていますが、基本的には昼間だし、商店街のあるメーン通り以外は基本的に立ち入りません。また念のため、リュック類はあらかじめコインロッカーに入れ、手ぶらで歩きます。もちろん、観光気分というのはご法度で、あまりジロジロとおっちゃんたちを見てはいけません。写真を撮るのも慎重にやってます。服装もちょっと小奇麗な格好をしていると、浮きまくって仕方がありません。
裏を返せば、ただひたすらに酒場を求め、そこで他人に干渉せず自然体で飲み歩く。酒場の雰囲気は総じて悪くなく、結構居心地がいいものです。激安のため、何軒もはしごをしていると飲み過ぎてしまうのが欠点といえば欠点でしょうか(笑)。皆さんにお勧めできるお店は「ブログ版「ひとり旅で一人酒」」のなかで随時紹介していきたいと思っています。 |