酒と肴のオツな話
「北斗星に乗って飲もう」
今では数がめっきり少なくなった寝台特急。かつては食堂車を併設したブルートレインが数多く走っていたようですが、私が利用するころにはほとんど営業されなくなりました。そればかりか、あの夜汽車に揺られ、暗闇の車窓を眺めながら一人ゆっくりと飲む酒、酔うほどにあとは寝れば目的地へといざなってくれる・・・それすらも寝台特急の相次ぐ廃止でできなくなりつつあります。寂しいことですよね。
そんななか、今でも食堂車を併設している列車のひとつが上野−札幌を結ぶ北斗星号です。以前、運よくこの列車のAロイヤル個室に乗ったことがありましたが、ここでは乗車間もなくアテンダントさんが、ウエルカムドリンクとしてワインやミニボトルウイスキーを持ってきてくれます。これだけ飲んでも結構酔ってしまうよな、っていう分量があるのには驚きでした(笑)
食堂車では、夕食(予約制)をいただきながら飲んでもよし、夕食後に設定されるパブタイムで軽い食事と酒を楽しむのもよし。私の場合、ウエルカムドリンク→部屋での夕食にビール→パブタイムでワイン→ウイスキーミニボトルを個室で、てな感じでしこたま飲みました。旅路に向かうハイテンションや夜汽車の適度な揺れも相まって、頭がぐるぐる回ってそのままバタンキューとなってしまいましたが、楽しい夜のひと時でした。
※寝台特急北斗星は2015年3月で残念ながら定期運行を終了し、廃止となっています |