酒と肴のオツな話
「国産新酒ワインもまた美味し」
以前にも山梨県甲州市(旧勝沼町)が日本屈指のワインの生産地だと紹介しましたが、甲州市だけでなく、山梨県全体がワインの一大産地と言ってもいいでしょう。その山梨県甲府市及び東京、大阪でそれぞれ「山梨ヌーボーまつり」というのを毎年11月に開催しています。新酒ワインだけを集めたイベントで、甲府市の会場では特製のグラスを手に県内30数社のワイナリーから、選りすぐりのワインを試飲できます。
ワインの新酒といえば、だれでも思い浮かぶのがボジョレーヌーボー。時期になると一杯は飲んでみたいという気になります。しかしながら、この山梨県のワイナリーも負けず劣らぬ素晴らしいワインがそろってます。新酒ということで、全体にはさっぱりした味わいのワインが多く、本格的な熟成ワインをお好みの方には少々物足りない感じがするかもしれません。ただ、さわやかな香りと軽いボディの飲みやすさはまさに新酒ならではといっていいでしょう。
そのなかで、とりわけ人気を集めていたのが蒼龍葡萄酒がつくっている「あじろん初しぼり」というブランド。これはあじろんという品種のブドウを使った無添加のワインで、少し甘口で口当たりが非常によく、それでいてしっかりとしたワインの味わいがあります。友人も絶賛していたので、何とか会場で手に入れて改めて自宅で飲んでみるとやっぱり美味い。通信販売で追加注文をするほどのお気に入りワインとなりました。ここのワイナリーでは、絶品の辛口ワインである「勝沼の甲州」という白をつくっており、これまた私のお好みなんです(笑) |