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ロケットストーブ

最近最も注目している、薪を燃料とした暖房設備、ロケットストーブ。
その機能を紹介するため、ストーブ専用のページを作りました。
ロケットストーブや薪を焚くストーブの良い点・悪い点、作り方、成功例・失敗例。
私が経験した事を、このページで紹介して行きたいと思います。
なお、
建築工房 藁 ブログにも、ロケットストーブの記事をアップしています。
どうぞそちらもご覧ください。

ロケットストーブに興味を持った方へ。
先ず日本ロケットストーブ普及協会のHPにアクセス。
協会で出しているロケットストーブのマニュアル本を買いましょう。(書店などでは買えません)
この本を読めば構造から作り方まで、ロケットストーブの全てがわかります。
本を読んだ後は自分で作るだけ。
人それぞれ、個性あふれるロケットストーブがあちこちで出来るはずです。

ソーダストストーブ

もう十年以上前、行きつけの金物屋で見つけて購入しておいた焼却炉。ガスプロパンの再利用製品。
以前は自宅で薪ストーブとして活躍していたが、最近は主に、現場でたき火をするときに使っている。
ソーダストストーブ

現場で火をたく場合困るのは、おが屑や細かい木屑などがなかなか燃えないことだ。
そこでふと思いついて、ソーダストストーブの原理で真ん中に空気穴を通して燃やしてみた。(以前、石炭ストーブでやったことと同じ)

こちらが現場で出た木屑。分別してプラスチックなどの石油製品は入っていないが、紙屑やおが屑、木端などが混ざっている。
ソーダストストーブ

まず、中央に細い丸太を立てる。
ソーダストストーブ

そこに燃料を投入。
ソーダストストーブ

圧縮しながら上まで入れたら、中央の丸太を抜く。意外と崩れない。
ソーダストストーブ

下の、本来空気取りの穴から点火。点火には、灯油や廃食油を使うなど、もっと簡単な方法があると思う。
ソーダストストーブ

中央の穴から煙が。
休憩のときに試したので、ここでタイムアップ。
ソーダストストーブ

1時間半後がこちら。
ソーダストストーブ

ここまで燃えても、中央の穴が残っているのがすごい。
この原理、燃えにくいものを燃やしたい時に使えると思う。
2011年4月


ペチカ

「ペチカ」というのはロシア語でストーブという意味なのだそうだ。
ちなみにあちらではストーブのことを「ペチ」と呼ぶそうで、最後の「カ」は○○ちゃんというほどの意味らしい。
したがってペチカとは、ロシアでは小型のストーブのことを指すのが一般的なようだ。

日本で言うペチカとは、いわゆる煉瓦でできた薪ストーブのこと。
このストーブの出合ったのは、もう7、8年前。いつも材木を入れてもらっている伊那の有賀製材さんが手がけたものを見る機会があった。その有賀製材さんで、以前から取り組んでいるのが、このペチカストーブだ。

前回紹介した『ストーブ博物館』によると、ペチカの利点は、
@熱容量が大きく室温が一定。就寝時に火を消しても、翌朝に室温がぐんと下がることはない。
A放熱率は小さく、しかも放熱面積は大きいから表面温度は、触れて火傷を起こすことはなく、幼児らにも安全。
B表面積が大きいから、室内空気への熱伝達もあり、そのための対流と表面からの軟らかい輻射熱で快適である。

一方、欠点としては、長所がそのまま欠点となってくる。
@熱容量が大きいので、室内温度の調節が困難。ペチカの温度はすぐに下げられない。したがって、使用地域が限定される。
A一般的なストーブに比べて、占有空間が大きく、しかも、夏場に取り外すわけにもいかない。
B設計と施工精度が重要。良好な維持管理と上手な焚き方が求められる。

ここでは触れられていないが、燃料である薪の使用が、従来の薪ストーブより少なくてすむ点も大きなメリットだと思う。
また、仕組みさえわかれば自分で作ることも可能で、その点でも魅力がある。

そんなペチカ型ストーブ、ぜひ一度やってみたいと思っていたが、ついにその機会がやってきた。
現在建築中の物件で、暖房にペチカを採用することになり、その工事が始まった。
ペチカ

僕が、ペチカが好きなもう一つの理由は、その存在感。
家の中に、このペチカがどーんとあるだけで、なんだか安心感があるではないか。

冬が来るのが待ち遠しくなるような、この暖房設備。
ペチカ以外に、他になかなか見当たらない。
2011年2月


ストーブ博物館

日本のストーブ関係の資料として、良い本を見つけた。
さっそくアマゾンで購入。もちろん中古ですが。

ストーブ博物館

燃焼の仕組みやストーブの歴史など詳しく書いてあるので、とても勉強になった。
ストーブに興味のある人は必見。

2011年2月


ソーダストストーブ

ロケットストーブについてあれこれ調べていたら、よく似た機能を持った「ソーダストストーブ」なるモノをみつけた。
ソーダストとは、日本で言うおがくずのこと。
つまり、おがくずを燃料としたストーブのことだ。

以前日本でも、おがくずを燃やす専用のストーブが販売されていたそうだが、今ではもう作っているところはなくなってしまったようだ。
全盛は40〜50年ほど前、とのことだが、僕は全く見たことがない。
たぶん特定の地域だけにあった、極めてローカルなものだったのかも知れない。
いろいろ調べてみると、石炭ストーブにおがくずを混ぜたという記述もあり、燃料費節約のため廃棄されるおがくずを使うことが結構一般的にあったようだ。

そんなおがくずストーブ、実は海外にも結構あって、とくにイギリスで生産されていた製品は、デザインも性能もかなりの完成度だったようだ。
もっともこのソーダストストーブもロケットストーブ同様、作る人や目的によって大きさや形も様々、かなりのバリエーションがありそうだ。
日本でやっている人はまだそれほど多くないようで、ネットで検索しても作り方まで解説してあるページはごくわずかしかない。

どんなものかとても興味が湧いてきたので、さっそく試作品を作ってみることにした。
最初はペール缶で作ろうと思ったが、工場の2階にある古い石炭ストーブを見てそれを使うことを思いついた。

何年か前、古道具屋の庭に転がっていたのを譲ってもらったったもの。
今思えば、良い買い物をした。今は全然使ってないけど。
ソーダストストーブ

おがくずが下に落ちないよう、ストーブの中にある石炭を乗せるパーツを取りはずす。
ソーダストストーブ

おがくずを乗せるために下に敷く、円盤型の受けを作る。
板金を切って加工。
ソーダストストーブ

真ん中に直径6センチの穴をあける。
ソーダストストーブ

それをストーブの底に設置。
ソーダストストーブ

ここからはおがくずを詰める作業。
まず中央に円筒形のガイドを立てる。
今回は木の丸太。下のほうが細くなっているので、抜きやすい。
ソーダストストーブ

周りにおがくずを詰めていく。
おがくずといっても色々あり、細かいほうがゆっくり燃えるはずだが、今回はうちに大量にあるプレーナーのカンナくずを使った。
少しずつ入れ、上から棒などで転圧していく。結構強くたたく感じ。
ソーダストストーブ

中央のガイドを回しながら抜く。
ボロボロ崩れてしまいそうだが、そのままの形でいてくれるものだ。
このあたり、圧力のかけ方次第かもしれない。
ソーダストストーブ

下の灰受けで火を焚き、中央の穴の下に押し込む。
ソーダストストーブ

このままだと吸気口がないので、灰受けを少し開けておいた。
この状態は、おがくずが断熱材となり、焚口から横引きするロケットストーブの燃焼とよく似ている。
ソーダストストーブ

最初は焚き方にコツがいる。これはどのストーブでも同じ。
灰受けの火が落ちても、中のおがくずの燃焼塔は勢いよく燃えていた。
上の蓋で燃え方を調節する。
ソーダストストーブ

次第に燃焼が安定してきた。
ガイドを抜いて出来た円筒状の空間の中から少しずつ燃えていく。
結局バケツ2杯弱のおがくずで約2時間燃え続けた。
ソーダストストーブ

薪ストーブを使っている人で、薪の手配に苦労している人は多いはずだ。
林業や建築の業界関係者ならいざ知らず、一般の人が、自分で薪を確保するのはかなりハードルが高い。
薪ストーブは経済的で環境にも良いと思われているが、最近巷で売っている薪を見ると、値段も高く、そのために生えている木を切るのはとても環境に良いとは思えない。
ペレットストーブという選択もあるが、わざわざペレットに加工するのもちょっと無駄が多い気がする。
日本には、私たちが知らないだけで、まだまだ使える資源がたくさんあると思う。
おがくずもその一つ。
そういう意味でも、このソーダストストーブ、更に研究を重ね、実際に使えるレベルまでに持っていきたいと思った。

2011年2月


ロケットストーブ ペール缶バージョン

既に、ドラム缶とレンガを使って本格的なロケットストーブを作ってしまったので、今更という気がしないでもないが、先日ちょうど良いペール缶を見て、試しにロケットストーブペール缶バージョンを作ってみる気になった。

左官建材が入っていたこのペール缶。上部の蓋を脱着出来るのがとても都合が良い。
側面の下側と、上部の中央に穴をあける。
穴の径は、そこに通す煙突の大きさに合わせる。
ロケットストーブ

板金バサミを使い中央から切れ目を入れ、裏側をかなづちで叩いて固定する。
裏側は、ちょうど花びらが開いたよう。
ロケットストーブ

そこに煙突をセットする。
ロケットストーブ

蓋をかぶせる。こんな感じ。
焚き口の板金は、下が吸気口、上が焚き口。
ロケットストーブ

煙突とペール缶の隙間に断熱材を詰める。
今回は、灰を使った。
ロケットストーブ

蓋をして早速試し焚き。
吸いもよく、とてもよく燃える。
ロケットストーブ

ただ、薪を横から入れるのが煩わしく、煙突の曲げを取り付けて、上から薪が入るようにしてみた。
この方が効率的。
ロケットストーブ

よく横引きしている。
ロケットストーブ

中央の煙突の上に五徳を置いて、上にやかんでもかければ、すぐお湯が沸きそうだ。

昼休みの30〜40分ほどで完成したこのペール缶ストーブ。
このままでも調理器具としえ十分使えるし、これにドラム缶をかぶせ排気を取れば、たちまち暖房用のロケットストーブになる。
燃焼はとても安定していて、少しの燃料でとても長く燃える
ロケットストーブの効率のよさを、改めて実感出来た。
次回はペール缶を上下2段にし、燃焼塔を長くしてみよう。

2011年2月


ロケットストーブ(一応)完成

先日、伊那の鉄工所に持ち込んでレンガ積みまで終わったロケットストーブ。
その後、ドラム缶の周りに金網を回し、そこを粘土で塞ぐ作業を行った。

ちょうどその日、この冬一番の寒波が襲来。
工場の中もかなりの低温で、粘土が半分凍っていた。
そこでロケットストーブを焚きながら粘土塗りの作業を行うことに。
ロケットストーブ

本当は粘土のためにあまり良くないけれど、凍るよりはまし。背に腹は代えられない。
大体この時期に粘土を塗るということがそもそも危険行為。
塗った土が凍ると乾いても固まらず、ぼろぼろはがれてしまう。
実は、そういう失敗もすでに何度か経験済み。
それでも工期や日程との絡みで、どうしてもやらなければならない時があるのだ。
今回がまさにそれ。
まあ実験的なものということであえて強行。

壁塗りは手が汚れるので途中の写真は無し。
暗くなるまで作業して何とか完成。
この厚みだと、夏場でも乾くのに1ヶ月は掛かるはずだ。
この先何度か火をくべながら様子を見ていくつもり。
果たしてうまくいくかどうか。期待半分、心配半分。

2011年2月


ロケットストーブその後

本当ならもう完成しているはずのロケットストーブ、実はまだ作業が続いている。

前回、ドラム缶の下に粘土を塗るための受けが必要と書いた。
そこで、鉄板を溶接してもらうのに鉄工所に運ぶ途中、荷台の振動で折角積んだレンガが崩れてしまったのだ。
そのため再びレンガ積みからやり直し。
しかも今回は、レンガにがっちりこびりついたモルタルをはがすという余分な作業まで増えてしまった。残念。

でも実はそれほど落ち込んでいない。
何しろ初めて作るロケットストーブなので、色々試したいことや経験したいことがたくさんある。
今回のトラブルはとても良い勉強になったし、一台で二台分の経験ができた。

そもそもこのストーブ、レンガをモルタルで接着してあるだけのものなので、それほど強度があるわけではない。
特に燃焼塔(ヒートライザー)の取り付け部分がとても弱い。
そもそも移動するものではないので、普通に使っている分には全く問題ないのだが、長距離輸送にはそれなりの対策が必要だ。
ロケットストーブ

伊那にある知り合いの鉄工所で、鉄板を溶接してもらい粘土の受けを取り付けてもらった。

ロケットストーブ

ここからは移動しても崩れないための補強。
ヒートライザーの一つ目のドラム缶に鉄の板を溶接。
ロケットストーブ

その上にドラム缶をかぶせ、先ほどの板とドラム缶を固定。
更にドラム缶と台を鉄筋棒で固定。
台と二つのドラム缶が一体に。
これで少しくらいの振動ではびくともしない移動式ロケットストーブのフレームが出来た。
ロケットストーブ

ドラム缶の下を金網で囲い、粘土で塞げば今度こそ本当に完成だ。

それにしても、鉄を扱う職人さんの手際の良さには感心した。
自分でやったら半日以上かかりそうな仕事を、わずかな時間でいとも簡単に、しかもきれいにやってしまう。
これだけ自由に鉄を扱うことが出来たら、きっと楽しいだろうな。
鉄工所の皆さん、今回も大変お世話になりました。

2011年1月


ロケットストーブ2

ロケットストーブ作りの続き。
排気の煙突を取り付ける。
直径が200ミリの煙突が結構高価なため、ある物で代用。
これ何でしょう?
正解は、スチール製のゴミ箱でした。
ロケットストーブ

ドラム缶の周りに金網を回し、排気の空間を作る。
その周りを粘土で覆えば完成だ。
ロケットストーブ

ところがここで問題発生。
鉄骨の台が小さくて、粘土が乗るスペースが確保できない。
粘土が乗る部分を、新たに溶接してもらうしかないかな。
よって、完成はもう少し先。

この後、この状態で試し焚きをしてみた。
どうやら燃焼には問題なさそう。
益々完成が待ち遠しくなってきた。

2011年1月


ロケットストーブ

念願だった、ロケットストーブ作り開始。
ロケットストーブ

試作品ということで、鉄骨の台の上で作り、移動できるようにする。
ロケットストーブ

レンガを仮置きをした後、モルタルで固定してく。
ロケットストーブ

ヒートライザー(燃焼塔)の部分を積み上げる。
ロケットストーブ

ドラム缶を置くための下地。
ロケットストーブ

レンガ積み作業終了。この上にドラム缶を二重に乗せる。
ロケットストーブ

一つ目のドラム缶は100リットル缶。日本にはあまりないので、鉄工所で作ってもらった。
下の金網は断熱材が落ちないよう、底に土を入れる押さえとなる。
ロケットストーブ

金網を針金で固定。
ロケットストーブ

レンガとドラム缶との隙間に断熱材を入れる。今回はホームセンターで売っている、軽石とパーライトを使った。
ロケットストーブ

てっぺんは壁土で覆う。
ロケットストーブ

それをきれいに均す。マニュアル本によると、すり鉢状の傾斜がミソ。
ロケットストーブ

その上に200リットルのドラム缶をかぶせる。
ここで本日の作業終了。
ロケットストーブ

この後、排気の煙突を取り付け、200リットルのドラム缶の下部に金網を回し、底を壁土で塞げばロケットストーブは完成。
もう半日ほどの作業だ。

この日は気温が低く、目地のモルタルが凍らないか心配するほどだった。

ここまでの材料費は、赤レンガ104丁約1万円。断熱材(パーライト、軽石)約2千円、金網約千円。それ以外の材料は手元にあったものや、普段からお付き合いのある業者さんに作ってもらったり分けてもらったもの。
仮にそれらを全て購入していたとしても、驚くほど安価で出来るのがこのロケットストーブのもう一つのメリットだ。

ここまで来ると、早く試し焚きをしたい。
完成は来週かな。
火入れ式の模様はまた後日。

2011年1月


ロケットストーブ

この一週間ほどシャロムのブログから目が離せなかった。
その理由は、ずっと気になっていたロケットストーブの試作にチャレンジしていたから。

シャロム代表の臼井さんは、知る人ぞ知るチョーアイデアマン。ある意味発明家と言っても良いかもしれない。
その臼井さんがそれまでの数々の経験(失敗)から編み出した最新の成果が、このロケットストーブに詰まっている。

このストーブ、何がすごいって、この内部の仕組み。
燃焼室から煙道までの複雑な仕組みを、ボイド管を使って方枠を作り、コンクリートを流し込んで固めて作ってしまっている。
このアイデアは、経験のない人からは生まれない。
僕も今、ロケットストーブの試作に向けて準備をしているが、寸法も材料も、出来るだけ手元の図面に忠実にやろうとしていた。まあ当然と言えば当然。
でも、それはただのコピーであって、工夫という点ではほとんどゼロ。はっきりいって既成概念にとらわれていた。まあ最初なので仕方ないけれど。

この日、10月23日は月に1度の安曇野パーマカルチャー塾の日。
建築の講座もさることながら、このロケットストーブの、実物が見れるのがとても楽しみだった。
それがこちら。
ロケットストーブ

写真ではわからないけれど、このストーブ、中がすごいんです。
燃焼効率、蓄熱、熱変換、そして何よりも安価な材料で簡単に作れることなど、とにかくメリットが多い。
マニアと言うか、これを知っている人の間では、きっとすごい反響を呼んでいるはず。
でもこういうのが好きな人って、そんなにたくさんいないんだろうな。
特に女性からの支持は少ないかも。
臼井さんが言っていた。「男のロマン、女の不満」。名言です。

このストーブ、設置するのに10メートルほど移動したのだが、大の男が四人掛かりで、やっとこさ動かせた程。
まあこの重さも性能のうちかな。

2010年10月


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