キャノンNewF-1 アイレベル キャノンNewF-1AE
FD15mm 2.8 S.S.C New FD85mmF1.2L
キャノンnewF-1は、機械式シャッター(1/2000〜1/125、1/90、B)と電気式(1/60〜8)の両制御によるハイブリットシャターを備えています。電池がなくても作動する点が天体カメラとして重宝しています。アイレベルファインダーでシャッター優先に、AEファインダーで絞り優先AEが可能になります。FD15mmレンズはFD7.5mmに続いて開発されたレンズです。多層膜コーティングにより、ゴーストの発生を抑えています。このころのFDレンズには単層膜のS.C(スペクトラコーティング)と多層膜のS.S.C(スーパースペクトラコーティング)があり、S.S.Cに憧れました。特に名前がかっこいい。S.Cだって遜色なく写ったんだけどね。
New FD85mm F1.2を開放で使うと被写界深度がとても薄い。コントラストは開放で使ってもけっこう高いけど、やや線が太い。2段も絞り込めば線も細くなるけど、せっかくのF1.2がもったいない。前から見るとガラスの塊といった感じで迫力がある。明るいファインダーはいいんだけど、最近目が悪くなってピント合わせに苦労している。普段使いにはEOS-1にEF85mmの方が使い勝手がいいなあ。でも星は、やっぱF-1です。
キャノンフレックスRM キャノンFX
FL135mm 2.8 シグマ8mm 4.0
キャノンフレックスRMは一眼レフ、キャノン7はレンジファインダーカメラです。いずれもセレン式の露出計を備えています。セレン式の露出計は当時最新の装備で、高品質な写真を撮るためには露出計の装備が必須と考えられていました。その後CDSやSPCなどの露出計が出現しましたが、劣化の少なさではセレンが一番です。キャノン7に装着した50mm 0.95は、趣味性の高いレンズです。前玉に劣らず後玉も大きく、距離系の部分はレンズが切り取られています。写りに関しては、開放では「ピントが甘いとか」「フレアーが発生しやすい」とか、明るさ以外は否定的なものが多いように思います。初めて手にした時に、街のネオンサインを撮影してみましたが、手ぶれも相まってあまりいい印象はありませんでした。しかし、どんなレンズも無理な撮影条件では、その性能を100%発揮できません。性能を過信して使用されたのでは、マシンにも気の毒です。比較的光量のある早朝や夕暮れ時に0.95を使用してみました。0.95は専用設計された7のピントを合わせやすいファインダーによって、想像以上の写りを提供してくれました。紅葉を撮ったときのピントがあった場所とアウトフォーカスの背景は異次元の感覚です。今ではすっかりその魅力に取り付かれています。0.95や1.2は、7などの専用マウントにバヨネットで装着します。ライカやベッサなどのLマウントカメラにはそのままでは装着できません。ちょっと不便を感じる0.95ですが、世界一明るいレンズはそれだけで価値があります。
キャノン7
50mm 0.95
キャノンAE-1 キャノンFT
SUN 200mm F2.8 キャノンFL50mm F1.2
キャノンFtb キャノンA-1
シグママクロ 50mm F2.8 NewFD200mm F2.8
コニカオートレフレックスT3 コニカオートレックス
コニカUCフィッシュアイヘキサノンAR15mm 2.8 ヘキサノン55mm F1.8
コニカの一眼レフは後期になるとAcom-1やSF、FCなどブラックボデーが多くなります。機能的には優れているのでしょうが、造りは絶対に前期です。中でもT3の完成度が高い。持って満足できる一台です。オートレックスは撮影途中でハーフサイズへの切り替え機能を持った35mm一眼レフです。このころのコニカは、ニコンやキャノンと肩を並べる存在でした。UCヘキサノンAR15mmは、逆光にも強く、魚眼らしい遠近感を誇張してくれます。コニカのカメラ部門はコニカミノルタとなり、ソニーに吸収されて消えて行きました。でも小西六の功績と歴史は、何時までも語り継がれるでしょう。
ビビターVX2000 ビクセンVX-1
コシナ28〜200
コシナ20mm
リコーXR8 ペンタックスKM
ゼニターK16mm 2.8
コシナ55mm 1.2
テッサー40mm F3.5 クセナー40mmF3.5
トリオター40mmF3.5 ゾナー40mmF2.8
ローライ35は、レンズシャッターを持つコンパクトカメラです。ピント調整は、目測式で
前時代的な方式ですがAFと異なり、被写体が暗くなっても精度は落ちませんし無限
遠も不安はありません。トリオターは3枚のレンズエレメント、テッサー、クセナーは4
枚、ゾナーは5枚ですが開放での写りは大差有りません。
この中で1番使用頻度が高かったのはテッサー付きです。一時期モノクロームに凝っ
た事がありましたが、絞り込んだ時のシャープさは特筆ものでした。元来前玉繰出し
のピント調整は収差変動を起こし、ピントが甘くなる物ですが一眼レフ用のレンズを上
回る分解能を有していました。レンズシャッターはほとんどショックがありませんので、
コンパクト三脚とカメラをセカンドバックにいれて持ち歩き、絞り16から22で精密描写を
楽しみました。小絞りによる回折もあまり気になりませんでした。
最近カラーで撮影する機会が増え(モノクロームの暗室処理が面倒になった?)、
色乗りの良いレンズを使用するようになると出番は、少なくなっています。しかし、現在
のレンズとは明らかに一線を隔する描写性能は貴重ですし、モノクロームで撮影する
際にはこのカメラの利用を考えます。
WERRA1C WERRA1E
WERRAmat tessar50mm 2.8
WERRA1Green novonar50mm 3.5
WERRA2Green WERRA2E フードを収納
WERRA2E WERRA4 Tessar50mm
WERRAmatic Flektogon 35mm WERRAmatic cardinar100mm
WERRAは東ドイツのカールツアイス・イエナで設計されました。ツアイスのカメラ部門はツアイス・イコンですので、このカメラはレンズメーカーがカメラを作ったことになります。装着されているレンズはテッサー50mm2.8で、ローライ35に勝ると云えども劣らない出来栄えです。ツアイスの本拠地で作られたので当然と言えば当然ですが、テッサーらしく切れ味鋭い印象です。WERRAの標準レンズはテッサーですが、3枚玉ノボナー50mm3.5もあります。どうせならトリオターと命名すれば良かった気もしますが、独自の設計を主張したかったのかもしれません。WERRAは1954年から1968年まで製造され、その間に色々なバリエーションを残しました。基本になる形はWERRA1型のファインダーのみ装着されたものですが、2型になり露出計が装備され、3型では距離計が追加されました。露出計と距離系の両方を装備したのがWERRA4型とWERRAマチックです。WERRA4型とWERRAマチックは、レンズ交換が可能です。フレクトゴン35mmとカーディナー100mmがそれですが、それなりの大きさがあり、携帯性はあまり良くありません。もともとWERRAはその巻き上げ方法の特異さで特徴付けられています。レンズの根元のリングを時計回りに回転させると、フィルムとシャッターがセットされます。またフードはレンズに逆向けにかぶせると収納できます。これほど収納時のデザインを気にしたカメラはないように思えます。カメラケースも付属していましたが、フードを格納した姿を見せたくて裸で持ち歩きました。ロシア製のカメラにも魅力的な製品が多くありますが、WERRAにはドイツ的な雰囲気を感じます。凝った造りはローライも顔負け?その日の気分でWERRAとローライ35を使い分けていましたが、コンパクトさからローライ35の方が使用頻度が高いかなー。