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みなさまのお知恵拝借を乞う未解決の疑問

未解決の疑問がおいてある倉庫です。
みなさま、是非ともお教え下さい。Saland掲示板でお待ちしております。

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2004年5月29日 ハワイの雨季・乾季

 ハワイ諸島が7月ごろ少雨で1月ごろ多雨なのはなぜですか?
最初、西部だけがそうなのか思いましたが、調べてみたら、東西関係なく、たいていの場所でそうでした。
北東貿易風に対して山地風下側の西部では、7月ごろが乾季、1月ごろが雨季です。風上側は年中多雨ですが、7月ごろが少なめで、1月ごろが多めです。

1月ごろはちょっとした低圧部になるので、大気が不安定になるのでは? というのが、今のところの予想です。

2011年8月1日付記
1月の図を見てもある程度分かるとはいえ、これは1ヶ月の平均。

 日常的に経験しているように、気圧配置、風、天気は、日々刻々と変化している。

ハワイの10〜3月は、北東貿易風が弱まる時期で、南からの風が吹くときがある。
上記1月の図のような気圧配置や、下掲の図のような気圧配置になるときだ。

この南からの風が、かの有名な『コナウインド』。
『コナウィンド』が吹くと、西側では、湿度、気温とも高くなり、どんよりした空が続く。小雨がパラパラと降り続いたり、ときには大雨になることもある。

そして、サーファーを喜ばせるいい波が来る。
http://www.youtube.com/watch?v=NeK9TNisRoI
http://www.youtube.com/watch?v=4RUVjhH55fY
http://www.youtube.com/watch?v=F3MfsupnH_U

下は、気象庁のhttp://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/db/diag/db_hist_pen.htmlの「熱帯」「平均海面気圧および地上風ベクトル」

で、10〜3月になぜ北東貿易風が弱まるか、というと、つらつら考えるに、これは、日本の冬型ばっちり決まった「西高東低の気圧配置」と関係ありそうな。。。

と、思って調べましたら、西高東低の気圧配置になったときにできる太平洋の高いうねりが、うねりうねって、ハワイはオアフ島北岸のノースショアにやってきて、サーファーが喜ぶ波になるのだとか。サーファー喜ばせの波と、南西のコナ風、日本の西高東低の気圧配置のもろもろの関係は、もひとつよくわかりませんが、同じ時期であることは確か。

http://www.kitv.com/video/27904543/detail.html

http://www.youtube.com/watch?v=P4J5QFRd5oU
http://www.youtube.com/watch?v=bzT8BeieWqM&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=skoyJAqFPVc&feature=related
ちょっとした低圧部になっている。
ちょっとした低圧部になっている。

2000年9月15日 国交がなくても貿易や旅行ができるんですか?

かつさんが、8月19日に、ご提出された疑問です。

かつさんの疑問
 環日本海圏について勉強したときにあれ?と思ったことについて質問です。北陸地方の新潟や富山港は中国や極東地方との貿易が割とさかんなんですけど、貿易相手国に「北朝鮮」というのがあったんです。北朝鮮と日本との国交は正常化してなかったと思うのですが、国交がなくても輸出入などの貿易はできるのかなぁ〜と思いました。あと国交がないということは、結局は日本と北朝鮮はどんな関係にあることなんでしょうか? もちろん旅行なんかはいけませんよね? でも日本は食糧の援助なんかもしてたような…
真相はどうなんでしょうか?

さ〜らの即興コメント
 頂戴した日朝間のモノ・人・カネ・サービスの相互移動(貿易・旅行など)に関しては・・・。とりあえず、おすすめのURLを書いておきます。これらのHP、および、そのリンクなどもネット・サーフィンすると、北朝鮮事情に詳しくなると思います。
  北朝鮮ツアーを企画募集しているKACツーリストホームページ
  日本人ビジネスマンの目から見た朝鮮民主主義人民共和国へようこそ

 

さ〜らのコメント第2弾  「通信と通商」

 結論は、かつさんがおっしゃっているように、
(1) 国交はなくても、貿易も旅行もしている。
(2) 日本政府は北朝鮮を国家として承認しておらず、国交はない。
なんだが、そもそも国交って何だ? 国家承認って何だ? 高校の「地理」で「国家」に関しては、国家要件(国家の要素)、国家の領域(領土・領海・領空)を学習するぐらいのもので、国交や国家承認は地理の守備範囲外だ。さ〜らは受験地理専門バカなので、それ以外のことがらは、全くお手上げだ。

 かつさんから疑問を頂戴した8月19日には、おもしろいと思ったHPを紹介しただけでお茶を濁し、いつかきちんとしたお返事をと思っているうちに時は流れて9月になりました。そして、名古屋で水害があり新幹線で夜を明かした9月12日、あの日の昼、米原の西、約10kmの水田地帯で動かなかった新幹線がようやく動き出して米原駅まで進んでまたストップ。これ幸いと駅前に出て飯を食い、ついでに、おもろい本はあるかいな?と本屋に入り、『「朝鮮人街道」をゆく』(淡海文庫6)という本(サンライズ出版)をみつけました。出版社名に惹かれてつい買ってしまいました。彦根東高校新聞部が、江戸時代に朝鮮通信使が通った道、通称、朝鮮人街道の経路をたんねんに歩いて調べた結果をまとめた本です。それをパラパラと流し読みしているうちに、江戸幕府の外交政策が、国交と貿易の関係を考えるうえで、参考になるんじゃないかと思いました。

 江戸時代の日本は、朝鮮とは「通信」の関係をもち、中国・オランダとは「通商」の関係をもっていました。「通信」は、「信(よしみ)を通じる」と読めば風情が出ます。鎖国政策をとっていた日本が、世界中の国の中で外交関係を有し、信(よしみ)を通じていたのは、朝鮮、ただ一国だったわけです。そして、「通商」関係のみ、すなわち、国交はないが貿易関係があったのが中国とオランダです。この2国とは、外交関係がなくても貿易をしていたわけです。江戸時代の(恐らくそれ以前も)日本は、通信と通商を区別し、世界の国々を、国交があり貿易も行う国、国交がなくても貿易をする国、そのどちらもしない国とに区別してきたってことです。ただし、江戸時代の鎖国政策のもとでは、通信または通商の関係にあっても、旅行は御法度だったでしょうね。

 現在の日本は鎖国政策をとっているわけではないので、法律に違反しなければ、民間なら、どこの国と貿易してもいいし、どこの国へ旅行に行ってもいいでしょう。国交がないからといって、北朝鮮や台湾と貿易したり旅行に行ったりしてはあいならん!という法律はないと思います。そもそも、国家として承認せず国交がない国は、法的には無存在で、ないのといっしょなので、存在しないものを対象とする法律は作れないのだ。もちろん、北朝鮮とか台湾と明記せず、「国交のない国」とすればいいし、事実そういうふうな法律もあるみたいだが、貿易や渡航を禁止する法律はないと思います。

 民間なら貿易も旅行もでき、また、地方自治体なら自由裁量の部分も多いだろうが、日本国の名のもとで政府が何かする場合はやっかいみたいです。

 たとえば、航空路線を開設するには政府間で航空協定を結ばなければならないので、日中国交回復によって廃止された日本と台湾間の航空路線を再開するに当たっては、中国政府の顔を立てるためもあって、かなりへりくつをつけたようです。日本政府所有の日本航空はだめだから、新たに、(日本航空出資の)民間企業の日本アジア航空設立して飛行機を飛ばすようにしたそうです。
 台湾大地震の直後、日本政府は国際緊急援助隊を派遣したが、この派遣決定は、国連人道問題調整事務所(UNOCHA)の要請を受けるかたちがとられました。また、北朝鮮への食料援助や日本人配偶者の訪日も、赤十字から
提案とか人道的見地からの特例とか、それなりの理屈つけながら決めています。 無を相手にするのだから、へりくつが必要なのだ。

 以上、江戸時代の「通信」と「通商」の使い分けをヒントに、回答らしきものをでっちあげました。真正面からのお答えではありません。「国交」「国家承認」と「貿易」などについて明るい方々に、すっきりしたご教示がいただけたらいいなあと希望しております。

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2000年4月15日 シナイ半島はアフリカですか?それともアジアですか?

 しーらんどさんが、4月15日に、ご提出された疑問です。

さ〜らのコメント
 えっ? アジアじゃないんですか? ユーラシア大陸とアフリカ大陸の境はスエズ地峡だと思って疑ったことはなかったんですが。。。アジアはユーラシア大陸だから、アジアだと思いますが、それではまずいんでしょうか?

しーらんどさんのコメント
 そうなんです。普通はスエズ地峡と考えるのでしょうが、さ〜らさんも持ってる『人文地理学事典』のアジアの項を見ると、アフリカとの境界はガザ地溝帯とあります。これはアカバ湾の方じゃないんでしょうか。それともこの本はいい加減なのかな。

さ〜らのコメント
 ほんとだ! ガザ地峡の方が専門的そうで、カッコよく聞こえますが、どうかな?
もともとは「スエズ地峡あたり」といういい加減な区分で問題なかったのだが、「境界をきっちり決めておこう」いう話になったとき、「エジプト領をアフリカに含めることのできるガザ地峡にしようぜ!」ってことにしたんじゃないの? ここだと、「東アフリカ大地溝帯の続き付近で、地形的にもいいじゃん!」なんて言ってさ。人文に自然がすり寄った例かも。いかん、いかん。さ〜らお得意の、憶測でものを言う癖がまた出てしまいました。
この問題の解決は、しーらんどさんにお願いできませんか? 現実世界を、人間の都合によって区分し、その境界に厳密性を求める、っていうのは、どう考えても、学問の弊害、だとは思いますが、毒をくらわば皿まで、って言葉もありますから。
 なお、『人文地理学辞典』の、その項目の解説(奥野隆史による)によると、アジアは5492万平方キロ、とありますが、こいつはおかしいと思います。これは、付属島を含むユーラシア全体の面積ではないでしょうか。
 専門家は困りもの。役に立たない理屈をこねまわす。「専門家は何もせんもんか!」っていう駄洒落がありましたので、付言しておきます

エヌヨさんのコメント
 南北アメリカの境界も普通はパナマ地峡ですから、パナマは南北アメリカにまたがる国なんですが、統計なんかでは北アメリカに入れてますね。
それと同じで、シナイ半島のところもエジプト領なんでアフリカということにしたんじゃないですか。
アジアとヨーロッパの境界も歴史的に変化しているから、その他の大陸の境界も時代の要請で変わってくるといえるでしょう。
 私の小学生時代には世界地図にヨーロッパとアジアの境界なんていうのが太い線で描かれてましたが、今の地図帳には何も書いてませんね。
どーでもいいことなんです。

さ〜らのコメント
 確かに、謎の人エヌヨさんのおっしゃる通りではありますが、しかし、それを言ったら、世の中、どうでもいいことだらけでありますから、それは禁句にしませんか?
 しーらんどさんの疑問に対しては、さ〜らは、いますぐ答えられませんが、いつの日か、博学のお方がこの掲示板を訪れて教えてくれるかもしれません。世のHPによくあるように、未解決の疑問コーナーを設けて、その日を待つことにしたいと思いますが、如何でしょうか?

というわけで、本日、このページを設けました。みなさま、お教え下さい。

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