釣り人
久しぶりに海を見に行きたいと家内が言った。朝のことだった。なら、新鮮な刺身を食べに日本海へ行こうということになりハイウエーを走ることになった。海岸線を走り、市場で魚を買い、恋人岬で食事をした。潮風に誘われるままに海岸への細く険しい坂を下りた。岩場には数家族がいた。タコを取ったり貝を取ったりしていた。少し沖合いには大きな岩山があり、釣り人が糸を垂れていた。陽は傾き逆光の中に釣り人はシルエットとなり子供らのはしゃぐ声とは無縁の世界が水墨画を見ているような時間の流れがそこにあった。




