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8. Canon simplex a 3, il soggetto in Alto
単純カノン、3声、アルトに定旋律


ここではじめて、タイトルに声部名=アルトが出てきます。
一連の作品の中で、バッハが声楽的な音域を意識しながら
作曲していたことがうかがわれます。
下の楽譜のとおり、基本形の定旋律の音の高さは
ほかの曲に比べて1オクターブ高く記されています。

マークの付いた新たな旋律には、定旋律の縮小形が含まれています。
下の楽譜に青い音符で示した旋律は、定旋律を1/2に縮小しています。



曲は第6カノン同様に第2音(a)を軸とした反行カノンとして
解決されます。後続声部を青い音符で示しました。



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